東京のバル激戦地とは?

編: ていうか、グラスワインの量に、やたらこだわりますね(笑)。

 そこ大事でしょ(笑)。ほかにもこの店は、渋谷にある姉妹店「リゾットカレースタンダード」の看板メニュー「リゾットカレー」が〆に楽しめたり、とにかく居心地のいい店なんですよ。狭いということもありますけど、いつも人がいっぱいでものすごくはやってます。今や神泉はバルの激戦区なんですが、その神泉バルブームを担っている重要な店のひとつでもありますね。

 お気に入りの店はまだまだありますよ。これもイタリアンバルですが、学芸大学の「リ・カーリカ(オステリアバル・リ・カーリカ)」とか、あと「立ち食い焼肉」って知ってます? 神田の「六花界」という店が有名ですが、立ち食いだけに「焼き肉バル」とも呼べそうな賑やかさがあって、連日お客が入りきらないほど流行るのも納得なんですよ。

 ここ、詰めても10人ぐらいなんですけど七輪は2つしかない。なので1つの七輪を見知らぬお客と一緒に使うことになる。網の半分はこっち、半分はそっち、から始まるのですが、そのうちバーベキュー合コンみたいなノリになって、知らない人と「この肉、よかったらどうですか?」なんていう流れになりやすい。こうした出会いも、バルの魅力のひとつ。女性の1人客も少なくないですから、バルの客同士でカップルや夫婦が生まれたなんて話もけっこう聞くんですよね。

編: この連載ではたべあるキングのみなさんに、それぞれのジャンルの「いい店の見分け方」をうかがっています。すずきBさんのいい店の見分け方は、たぶんアレでしょうが、読者のみなさんは下の囲みでご確認を。すずきBさん、今日はありがとうございました!

「このスジの達人が伝授するおいしいバルの見分け方」


いいバルといえば、やはりグラスワインをなみなみついでくれるバルでしょう。ワインの量は、サービス精神のあらわれですって。ロケーションにもいい店共通の特徴がありますね。JRのターミナル駅前などではなくて、ちょっと外れた駅の、それもちょっと歩くところに、いいバルが見つかることが多い。たとえば代々木公園のワインバル「アヒルストア」は、駅から徒歩10分以上。回りに何もないところにぽつんと開店して人気になった、いいバルの例です。今ではこの店をきっかけに、まわりに3~4軒のバルができているくらいなんですよ。


(構成/福光恵)

すずきB
氏名 放送作家。「秘密のケンミンSHOW」「ぷっすま」「ヒルナンデス」「美女たちの日曜日」「あさチャン」などを担当。これまで「魂のワンスプーン」「龍虎飯店」「嗚呼!花の料理人」「元祖でぶや」「ウチゴハン」といった数多くのグルメ番組を企画構成する他、料理漫画の原案も行う。2004年から日々の食べ歩きをブログに綴る。スターシェフがコラボする料理業界応援プロジェクト「CHEF-1」を企画運営。日航ホテルの婚礼メニュー「パルフェタムール」や、Oisix×賛否両論「ラー油鍋」などのメニュー開発にも携わる。
ホームページ:http://www.suzukib.net/