JR大阪三越伊勢丹の撤退により、2014年夏からほぼ全館を閉鎖していた「大阪ステーションシティ・ノースゲートビル」西館が2015年4月2日、「ルクア1100(ルクアイーレ)」としてオープンした(関連記事「JR大阪三越伊勢丹が撤退して“人気専門店SC”に、勝算は?」)。

 ジェイアール西日本SC開発が、業績好調な東館の「ルクア」と一元的に運営する。課題のひとつだった両館の回遊性を高めたほか、西館には集客力、話題性の高い専門店を多数集積した。さらに、ジェイアール西日本伊勢丹が核テナントとして出店。百貨店の売り場づくりのノウハウを生かし、ファッション、雑貨のカテゴリーで編集した8つの新コンセプトショップを展開する。両館合わせた店舗面積は約5万3000平方メートルとなり、国内最大級の駅型商業施設として再スタートを切った。

 最大の特徴は、専門店と百貨店それぞれが持つ強みを融合したフロア構成にある。一般的に専門店はブランドごとに異なる世界観を重視し、内装も凝った店舗が多い。一方、百貨店はブランドのインショップで区切られたシンプルな売り場が中心。「自主編集売り場」という直営売り場で、ブランドの垣根を越えてアイテムを編集できるのが強みだ。とりわけ、ファッションに強い伊勢丹の編集力は高い評価を得ている。

 そこで今回は、新たに8つの編集ショップ「isetan」を出店。話題性、集客力のある専門店との融合で、バラエティに富んだ売り場を目指した。

 実はこうした売り場作りは珍しい。百貨店がショッピングモールの核テナントになったり、駅ビルや空港施設に小型店を出店したりするケースはあるが、百貨店の売り場が多層階にわたって分散している商業施設は見たことがない。はたしてどんな売り場が完成したのか。背水の陣で臨むルクアイーレの店内をひと足早くレポートする。

2015年4月2日にオープンした「ルクア100(ルクアイーレ)」。2階のメインエントランスは、大阪駅のアトリウム広場に直結。東館「ルクア」やグランフロント大阪の入り口にもつながっている
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グランフロント大阪のうめきた広場から見たルクアイーレ。約3万3000平方メートルの店舗に150の専門店と8つの「isetan」ショップが入る
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