欧州「カー オブ ザ イヤー 2015」を獲得したことが第85回ジュネーブ国際モーターショーで発表されたばかりの8代目となる新型「パサート」が、2015年第2四半期に日本でも発売される。これに先駆けスイスで試乗会が行われた。一見、ゴルフ譲りのデザインながら、似て非なるクルマ、パサートセダン&ヴァリアントは“プレミアム化”に成功したのだろうか?

【コンセプト】明らかに変わりつつあるVWデザイン

フォルクスワーゲン「パサート」
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 「これはジャーマンデザインというより、新しいフォルクスワーゲンデザインです。バウハウスの伝統は継承してますが、その中に人間らしさや有機的なものを現代的に解釈して入れているという意味では、古典的なジャーマンデザインとは違います」

 フォルクスワーゲン・グループのデザインチーフ、クラウス・ビショフ氏がそう答えたとき、オザワは自分の中の疑問が少しずつ消えていく気がした。

 今回、ジュネーブショーを訪れるのと同時にヨーロッパで新型VW「パサート」に乗ってきた。それも1000kmも! パサートは1973年に生まれ、今回8代目になる定番ミディアムセダンで、今や全世界で年間110万台発売され、累計2200万台。日本でも多い時は年間1万台弱も売れるクルマだ。

 だが、“デカいゴルフセダン”的イメージもあって、いまひとつ目立っていなかった。実際、日本でもセダンより実用的なステーションワゴンのほうが人気だったし。

 ところが今回のパサートは明らかに違うのだ。日本人と西洋人の間にできた子どもが、日本人の親に似てはいても、確実に似ていないところがあるような、今までにない“ブランド”の香りがする。

フォルクスワーゲン「パサート ヴァリアント」
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