欠点は多いが、使い道もかなりある

 ホーム画面は、ユーザーによって切り替えが可能。アイコンをタイル状にレイアウトして分かりやすくする「クイックモード」を搭載している。その中には、シニアモードも用意されており、迷わずスマホを使いたい方には便利だ。ただ、そもそもクイックモードと標準のホーム画面への切り替えの説明などが不足しているために、初めて使うユーザーには店頭でのフォローを期待したい。

 とても便利なのが、背面カメラの下に搭載されているボタンで、カメラを起動したり、アプリを割り当てたりといったカスタマイズが可能だ。素早く写真を撮りたいときにはボタンを長押しする。

 背面カメラの解像度は200万画素にとどまる。この点も大きなウイークポイントになりそうだ。画質は意外と悪くないのだが、この画素数では末長く残しておきたい写真を撮る気にはなれない。さらに、フラッシュも非搭載なのでスマートフォンをデジカメ代わりに使いたいと考えているユーザーには残念ながらおすすめできない。また、インカメラも付いていないので、ビデオチャットどころか、自撮りも不可能だ。

 かなり多くのウイークポイントを書いたが、正直な感想を書いてしまうと欠点は多い。例えば子供に持たせたとしても、友達の持っているスマートフォンと比べて明確に見劣りするので、悲しくなってしまうだろう。

 だが、僕はこのモデルを否定するつもりはない。すべてを割り切って主に通話やメール用に使うならこれでいいと思う。いわゆるIPフォンを利用すれば、毎月1000円ちょっとで通話可能な端末を利用できるのだ。2台目、3台目として手に入れてもいいだろう。また、海外旅行用では現地のSIMで使うこともできそうだ。

 Liquid Z200は、初心者ではなく、分かっているユーザーが買うためのスマートフォンとしておすすめしたい。今後は、安価なSIMフリースマホがどんどん登場してくるはずなので、それらと比較しながら選んでいくといいだろう。

クイックモードでは、シニア向けのホーム画面等が使える
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背面のボタンはカメラの起動などに割り当てられる
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著者

戸田 覚(とだ さとる)

1963年生まれのビジネス書作家。著書は120冊以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。近著に、『一流のプロから学ぶ ビジネスに効くExcelテクニック』(朝日新聞出版)がある。
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