2015年1月にUQコミュニケーションズが、WiMAX 2+で下り最大220Mbpsの通信速度を実現するサービスの提供を発表したのに加え、NTTドコモも3月に、LTE-Advancedの導入で下り最大225Mbpsの高速化に対応する端末を発売する。200Mbpsを超える高速通信は、一体どのような技術を用いて実現されているのだろうか。

LTE-AdvancedやWiMAX 2+で200Mbps超の通信速度を実現

 モバイルネットワークの高速化は、LTEが導入されて以降、急激に加速している。昨年には、NTTドコモやauが、LTEで下り最大150Mbpsの通信速度を実現するサービスの提供を開始した。加えて、主要キャリアは100Mbpsを超える通信速度を実現する基地局の増設を積極的に進めており、高速通信が利用できるネットワークの整備に力を入れている。

 無線通信であるため、時間や場所など環境によって通信速度が大きく左右されるとはいえ、モバイルのネットワークの通信速度は、スペック上の数字を見れば、ADSLどころか、すでにケーブルテレビに匹敵するまでに至っている。3Gの時代には考えられなかった高速通信が手のひらのスマートフォンで実現できているのだ。

 そしてこの通信速度は、今後一層向上する見込みだ。NTTドコモは昨年、今年3月からLTEをさらに高速化した「LTE-Advanced」を導入すると発表した。これにより、現在、同社のLTEの最大通信速度となる150Mbpsよりさらに高速な、下り最大225Mbpsを実現するとしており、3月にはこれに対応したWi-Fiルーター2機種が投入される予定だ。

 LTE-Advancedの技術自体は、auが昨年「キャリアアグリゲーション」(以下、CA。2つの異なる周波数帯域の電波を束ねることで高速化する技術)を導入し、下り最大150Mbpsの通信速度を実現しているほか、ソフトバンクモバイルも一部地域でCAを導入している。だがNTTドコモはLTEですでに下り最大150Mbpsの通信速度を実現していることから、LTE-Advancedの導入に合わせて、より高速な通信速度を実現できるLTEの「カテゴリー6」に対応した端末を採用。これによって、225Mbpsというさらに高速な通信速度を実現しているのだ。

 高速化への動きはほかにもある。WiMAX 2+による通信サービスを提供しているUQコミュニケーションズは1月、端末毎に異なる技術を用いて、従来の2倍となる下り最大220Mbpsの通信速度を実現するサービスの提供を開始している。

UQコミュニケーションズのWiMAX 2+が下り最大220Mbpsを実現するなどさらなる高速化が進められている
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NTTドコモはCAとLTEのカテゴリー6への対応で、下り最大300Mbpsに対応する端末を提供するとしているが、周波数帯域幅の関係上、実際のサービスでは225Mbpsになるとのこと
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