今回は、ソニーのミラーレス一眼「α6000」(ILCE-6000)を取り上げる。薄型ボディーにAPS-CサイズのCMOSセンサーやEVF(電子ビューファインダー)を備えた高性能モデルで、被写体の動きを予測してオートフォーカスを的確に合わせる「4D FOCUS」が大きな特徴となっている。落合カメラマンも、高性能一眼レフに匹敵するオートフォーカスの動体対応能力を高く評価。短期間の試用に満足できず、またまた自腹購入に至ったという。

 テレビCMの効果って、けっこう高いのね。私がソニーの「α6000」の購入に走った直接のきっかけは、ジツはテレビCMにあったのだ。

 2014年12月、α6000のCMをテレビで頻繁に見かけるようになったとき、私はどういうワケか「α6000を実際に所有しての印象を確認してみたい」と思ってしまった。借用した機材を軽く使ったことはあり、その魅力、とりわけAFの素晴らしさはちゃんと分かっていたつもりなのだが、そのあたりを含めもう一度しっかりα6000を味わってみたいと考えたのだ。

 お願いすりゃ、ふたたび1週間ぐらい借りることはできたハズ。でも、カメラやレンズの魅力って、少なくとも1カ月以上、できれば半年、1年をかけて把握してみたいもの。っていうか、これ、カメラやレンズをしょっちゅう買っているコトに対するイイワケ以外のナニモノでもなかったりするのだが、いや、でも、1週間だけ借用するのと1カ月、2カ月のあいだ寝食を共にするのとでは、その機材に対する思いの深度は違ってきて当然なのだ。そうすりゃ自ずと評価も変わってくる(部分があるかもしれない)。もちろん「速報」が重要であることも重々、承知しておりますが。

APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載する高性能ミラーレス一眼「α6000」。実勢価格は、標準ズームレンズが付属するパワーズームレンズキットが7万7000円前後、望遠ズームレンズも付属するダブルズームレンズキットが9万5000円前後
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 ちなみに、元々がヘソ曲がりであるからにして、テレビCMや広告のたぐいに引っ張られてモノが欲しくなったことって、これまでの人生でほとんどなかった私ではある。例えば、かつて感じるコトのなかった斜めからのエロチシズムを漂わせるミノルタX-7のテレビCMをきっかけに「あぁ、青いビキニの宮崎美子のポスターが欲しい!」と思ったことはあってもX-7を買おうとはこれっぽっちも考えなかったし、「君が大人になるころ、僕はプロになっているかも知れない」のコピーがシブかったペンタックスMGの駅貼りポスター(水着姿の早見 優のモノクロ写真)をマジで剥がしてこようと思ったことはあっても、MGを買おうと思ったことなど皆無だったのである(いずれも高校生のときのハナシだ)。

 人間、長年生きていればいろんなことがありますわなぁ。って、ナンのハナシだっけ?