今回取り上げるのは、キヤノンのデジタル一眼レフ用単焦点レンズ「EF-S24mm F2.8 STM」。2012年発売の「EF40mm F2.8 STM」に続くパンケーキタイプの薄型レンズだ。カメラに装着したまま手軽に持ち運べる小ささと軽さ、手ごろな価格で入手できることが話題を集めているが、気になる描写性能を鹿野カメラマンに実写リポートしてもらった。

 昨年暮れ、こちらで「本誌執筆陣が試用して決定! 2014年ベストデジカメ」という企画があり、僕は1位にキヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS 7D Mark II」(以下、7D Mark II)を選んだ。EOSを使っている職業カメラマンとしては当たり前の選択かもしれないが、とにかく買ってよかった。おかげさまで仕事にフル稼働である。

 某カメラ店でその7D Mark IIを購入したのが、幸か不幸かちょうどこのレンズの発売日である2014年の11月13日。「本日発売! 在庫あり」というPOPを見て、衝動的に「こ、こ、これもください」と注文してしまったのが、今回紹介する「EF-S24mm F2.8 STM」だ。35mm判換算では38mm相当となる。

キヤノンが2014年11月13日に発売したEOSシリーズ用の単焦点レンズ「EF-S24mm F2.8 STM」。EF-Sレンズなので、APS-C型の撮像素子を搭載したデジタル一眼レフ専用となる。薄型軽量で可搬性に優れるだけでなく、1万9000円前後と手ごろな実勢価格も魅力だ
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 僕はこれと外観がそっくり、フルサイズで使えば画角もそっくりな「EF40mm F2.8 STM」を持っている。この連載でも「薄型軽量と描写性能、低価格を両立! キヤノン『EF40mm F2.8 STM』」で取り上げているし、実際フルサイズ機「EOS 5D Mark III」(以下、5D Mark III)との組み合わせはかなり気に入っている。

2012年6月に発売した「EF40mm F2.8 STM」。外観は上のEF-S24mmのレンズとうり二つだが、こちらはフルサイズ機にも対応する。店頭実勢価格は1万8000円前後
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 それだけに7D Mark IIを買うまでは、このレンズの存在は少し気になってはいたものの、わざわざ似たスペックのものは必要ないよな……と思っていた。フルサイズ+40mmのほうが画質では有利だし、ボケも約1段分大きい。でも、5D Mark IIIであれだけEF40mmが重宝すれば、7D Mark IIでもこいつはきっと役に立つだろう……なんてことを2.8秒で考え、買ってしまったのである。

なにげないシーンをごく自然に切り取れるのがこの画角だ(EOS 7D Mark II使用、ISO100、1/160秒、F2.8)
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明暗差がカギとなる場面。意図した通りのトーンが表現できた(EOS 7D Mark II使用、ISO100、1/250秒、F5.6)
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出会い頭のスナップ。先を予測しながらのフレーミングは、難しくもあり楽しくもある(EOS 7D Mark II使用、ISO100、1/500秒、F8)
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