2014年12月17日にリニューアルオープンした、滋賀県守山市の大型商業施設「ピエリ守山」が順調なスタートを切っている。

 オープン初日は平日にもかかわらず、施設前に約2000人が並び、約4万3000人が来店。以降も大勢の客で賑わい、特に「ZARA」「ジーユー」「クリスピークリームドーナツ」「バーガーキング」などが人気を集めた。来店手段はクルマが7割以上を占めると見られるが、地元はもちろん京都ナンバーのクルマも多く、懸念されていた琵琶湖以西からの集客も順調なようだ。

 京都市左京区からクルマで来たという30代ファミリーは「京都にはオールドネイビーの店がない。普段は滋賀竜王のアウトレットで買っているが、以前からピエリのオープンが待ち遠しかった。またゆっくり来たい」とにこやかに話す。

 京都市伏見区からクルマで1時間かけて来た母娘連れも「イオンモール草津や三井アウトレットパークにもよく行くが、ピエリ守山にはH&Mが入っているので来た。河原町にもH&Mの大型店がオープンしたが、駐車できないのでこっちのほうが便利」という。

将来的には温浴施設やホテルを作る構想も!

 ピエリ守山は琵琶湖湖畔に建ち、風光明媚な立地にあるのも強み。館内の飲食店やテラスからは琵琶湖大橋や対岸の比叡山、比良山地の山並みを望め、四季折々の景色が楽しめる。

 オープンに際して守山市の宮本和宏市長は「この地はかつて昭和天皇が宿泊した由緒あるホテルがあった景勝地。守山の繁栄の象徴の地に、再び中核施設がオープンしたことは地元にとって明るいニュースと喜んでいる。地方再生の先駆けとなるよう多くの客で賑わってほしい」と期待を寄せた。

 また、再開発を手がけた不動産会社サムティの森山茂会長も「湖畔の立地を生かし、従来のSCとはまったく趣の異なるものを作った。ようやく復活できたが、これからがはじまり。二度と灯を消さないよう、もっとバリューを上げたい。将来的には温浴施設やホテルを作ることも考えている」と、抱負を語った。

 オープニングセレモニーには、ピエリ守山のオリジナルキャラクターも登場。一見、華々しい幕開けとなったが、実は来店客の目にも明らかな不安要素が館内のあちこちに残ったままだ。

 バーゲンシーズン直前の開業は見切り発車の感も否めず、オープン景気がいつまで続くのかすら予測できない。“明るい廃墟”と揶揄(やゆ)されたことで一躍有名になったピエリ守山だが、本当に汚名返上できるのか。 「“廃墟モール”ピエリ守山が改装オープン、なぜ海外人気ブランドが続々出店?」に続き、オープン直後の施設の中身を詳しくレポートする。

10カ月ぶりに改装オープンした滋賀県守山市のショッピングモール「ピエリ守山」。閉館前にはたった2店舗が営業するのみで“明るい廃墟”とネットで話題になった
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レイクサイドからの外観。テラス席からは琵琶湖の絶景を望める
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有料道路の琵琶湖大橋にもほど近く、湖西エリアや京都からの集客も期待される
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オープン初日は人気の海外ファストファッションブランドに多くの客が殺到した
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オールドネイビーでは、レジ待ち客の列が店の外まで続いた
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オリジナルのゆるキャラ「ナズマ館長」「アユちゃん」と、リニューアルオープンのイメージキャラクターを務めた元AKB48の光宗薫
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