チョコレートドレスショーのファイナル。今年は20周年記念で、過去最大級の盛り上がりになった。(c)salonduchocolat2014
[画像のクリックで拡大表示]

 チョコレート、そしてチョコレートにまつわる全てを網羅したアーティスティックなイベント、「サロン・デュ・ショコラ」(=チョコレート見本市)が、パリ見本市会場ポルト・ド・ベルサイユで、10月29日から11月2日の5日間に渡って開かれた。

 バスやメトロの構内など、パリの至る所でサロン・デュ・ショコラの大きな広告が目につくようになると、また秋が巡って来たと感じるほど、パリにすっかり定着したこの見本市。いくつものチョコレートメーカーのスタンドが会場を埋めるだけでなく、チョコレートコンクール、チョコレート教室、チョコレートドレス(チョコレートで作られたドレス)ショー、チョコレート彫刻の展示会などが、連日繰り広げられ、フランスだけでなく世界中から人々が訪れる。しかも2014年は20周年記念にあたり、通年の2倍の2万平方メートルでの開催。フランスを中心に世界各国から約220の会社が出展し、ショコラティエ、パティシエの参加は200人以上、5日間で約12万人もの観客が訪れた。

サロン・デュ・ショコラは、郊外に接するパリ15区の見本市会場で、毎年秋に開かれる
[画像のクリックで拡大表示]
メトロ構内にある大きなサロン・デュ・ショコラの広告。シンプルで上品なデザインが印象的
[画像のクリックで拡大表示]

 サロン・デュ・ショコラは、B to Bの見本市ではない。その扉を国内外、老若男女のチョコレートファンに開いており、どちらかというと「チョコレートフェスティバル」の趣だ。もちろん世界のチョコレート界のプロたちの厳しい目が光っていることは確かだが、「今年の新作はなんだろう?」と、軒を並べるチョコレートメーカーのスタンドに置かれた試食のチョコレートに群がる若い女性たち(お気に入りのチョコレートが見つかればその場で購入)や、チョコレートは粘土としても使えることを示すような、 趣向を凝らした彫刻やドレスを前に写真撮影に余念がない家族連れ(この時期はフランスの秋休みにあたる)、そして定員制のチョコレート作り教室にできる長蛇の列などを見ると、まるでチョコレートの期間限定テーマパークとさえ思えてくる。