味のトレンドはおおよそ2年くらいの周期で移り変わっていきます。

 2012年ごろには「コク」がキーワードとなり、ビールからラーメン、スープ類までジャンルを超えてコクを特徴とした商品が多く登場しました。それ以前にも、スイーツブームで「甘味」が、食べるラー油のヒットで「辛味」がトレンドになるなど、味のトレンドは五味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)を巡っているのです。

 そんななか、大量生産、保守的というイメージが強い大手メーカーが手作り感やエッジの利いた個性的な味にチャレンジしています。その1つがキリンビールのクラフトビール「SPRING VALLEY BREWERY(スプリングバレーブルワリー)」プロジェクトです。

キリンビールの「SPRING VALLEY BREWERY(スプリングバレーブルワリー)」プロジェクトでは2015年春のブルワリー併設店舗オープンに先駆け、そのプロトタイプを同社のオンラインショップで受注販売した(現在は販売終了)。写真はその第1弾「SPRING VALLEY BREWERY 496プロトタイプ」
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 大量生産では作りづらかった個性的な味を個数限定で直接販売し、消費者とのコミュニケーションを通してビールの未来を探るというチャレンジです。はたして気になる味はどんな仕上がりなのでしょうか。