ビジネスパーソンが注意するべき“病気”について、専門家に解説をしてもらう連載。西アフリカで感染が拡大し、米国やスペインで患者が発生したことで、地球規模での問題となっているエボラウイルス病(エボラ出血熱)。こうした状況を受け、日本ではどんな対策をしていくべきか、自治医科大学附属病院感染症科ナビタスクリニック川崎 法月正太郎先生に解説してもらいます。

 2014年11月までに感染者が2万人を超えると見込まれているエボラウイルス病(※1)。世界保健機関(WHO)によれば、8月には1848人だった感染者が、10月19日現在で9936人(内4877人死亡)となり、収束の気配はありません。米国やスペインでも患者が発生し、すでに地球規模の問題になっています。

 医療インフラが脆(ぜい)弱な国を襲う病気ではありますが、インフラが整っているはずの米国で医療従事者にエボラウイルス病が発生しました。今後、どんな事態が考えられるのでしょうか? また我々はどんなことをすべきでしょうか?

 なお、本稿と合わせて、エボラウイルス感染症とはなにかなど基本的なQ&Aをまとめた関連記事「エボラ出血熱が過去最大のアウトブレイク! 日本で感染の可能性は?」(2014年8月13日公開)もぜひ参照してください。

※1:エボラウイルスへの感染症は、必ずしも出血を伴うわけではないため、本稿では「エボラ出血熱」ではなく、Ebola virus disease(エボラウイルス病)と記載しています。