「走れるパンプス」グランプリ開催概要
公正を期すため、毎日同じワンピースとストッキングで、約200mの上り坂を走り、30秒ほど休んで、今度は下り坂の同じ道を下りてくるコース。ちなみに走る仕様になっていないのか、ストッキングのほうは2回、昔懐かしい伝線をしてだめになった
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「オシャレ」と「カッコイイ」はヤセガマンだ!?

 流行りの「ライフログアプリ」なるものを丸一日作動させてみたことがある。どこへ行って、どれだけ歩いて、何分そこにいて……と、GPSと連動しつつ、私の行動を逐一記録してくれるあれ。

 そうして客観的に自分の1日を振り返ってみて、驚いた。「走る」移動がやたらと多いのだ。ジョギングしてるわけじゃない。最寄り駅まで走り、地下鉄の乗り換え通路で走り、電車を降りて走り……。何事もギリギリ行動で、いつも時間に余裕がない人の1日が、そこには克明に記録されていた。

 でも考えてみれば、これって小学校の夏休みの宿題を限界までためて以来、変わらない性分。この年になってキャラ替えせよと言われても、もう無理だってば。というわけで、性分はこのままに、モノに助けてもらうことにした。「走れるパンプス」だ。

 パンプスといえば、オシャレなデザインであればあるほど、痛い、歩きにくいというのがお約束。とくに日本人らしい下駄足タイプの自分が、かっこいい細身のピンヒールなんて履いた日には、一歩一歩に激痛が走る、ドラクエの沼状態になることもあったりする。

 でもまあ、ファッションなんてそもそも、我慢が基本なわけで。靴擦れをおこし、実は靴のなかが血だらけだったとしても、涼しい顔で背筋を伸ばして大股でコツコツ歩く。このやせ我慢こそがオシャレの真髄だと思う。

 とか、自分に言い聞かせて大枚はたいて買ったものの、あまりの痛さに靴箱の肥やしになったパンプスは数知れず。そんなとき、ネットで見かけたのが「走れるパンプス」だった。