2014年9月30日、NTTドコモは冬・春商戦に向けた新端末・サービスの発表会を開催した。グループ会社「らでぃっしゅぼーや」の新製品まで登場した今回の発表会だが、停滞しつつあるスマートフォン商戦の次を見据えた取り組みとしては、興味深いものがあった。

スマートフォンの存在感が薄れた発表内容

 今年は新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」で話題を集めたNTTドコモだが、今年末の商戦期以降、どのような取り組みでビジネスを拡大しようとしているのだろうか。9月30日に行われた同社の新製品・サービス発表会を基に解説しよう。

 今回の発表会で印象が深かったのは、ここ数年来の発表会で主役となっていたスマートフォンやタブレットなど端末の存在感が非常に薄れていることだ。もちろん、これらの端末は同社のサービスを展開する上で重要な存在であることに変わりはないし、今回もスマートフォン7機種を含め16機種が投入されているのだが、発表内容における存在感は決して大きいとはいえない。

 その要因の1つには、キャリア各社がiPhoneを主軸に置いた端末販売戦略をとっているため、それ以外の端末の存在感が大幅に失われていることがある。また、auがNTTドコモに先駆けて「GALAXY Note Edge」「Xperia Z3」の発売を発表し、発表会の翌日にはソフトバンクモバイルが初めて「Xperia Z3」を扱うことを発表するなど各社が取り扱う端末の同質化が進んでいることも大きな要因となっている。

 そのためか、今回の発表会はスマートフォン自体よりもその周辺に注目すべき要素が多い内容であったと感じた。

スマートフォン7機種をはじめ多くの端末を投入するNTTドコモ。だがiPhoneへの注力や他社の追随などもあり端末の存在感は年々薄くなっている
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