トヨタは2002年7月の発売以来、商用車として支持されてきた4ナンバーバン「プロボックス」および「サクシード」を、マイナーチェンジし、2014年9月1日に発売した。今回、大幅刷新され、“かゆいところに手が届くような出来”だという。

【コンセプト】トヨタ第三の名車になれるかも?

トヨタ「プロボックス」。ボディーデザインは「サクシード」も共通
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 トヨタが生んだ世界的名車とは一体何だろうか。カローラ? それともクラウン? 販売台数や歴史、ネームバリュー的には文句ナシだが、不肖小沢的にはどちらかというとこれらはバランス型の商品だと感じている。

 そうではなくて、いわゆる孤高の存在で、性能や工夫で他社が追いつけないのはやはりこの2台ではないだろうか。「ランドクルーザー」と「ハイエース」。耐久性や使い勝手がどちらも世界トップレベルで、なおかつ絶対的人気を誇っており、同じモデルが長く作られるという意味でもすごい。トヨタらしい「すべての人にイイモノを……」という清貧の思想から生まれてきた究極の“民間道具”とも言える。

 なかなかこれらに続くモデルがないなぁと思っていたところに朗報だ。最初は注目していなかったが、これまた「働くクルマ」であり、営業商用専用の4ナンバーバン、「プロボックス」&「サクシード」。2002年に初代が生まれ、今回12年ぶりのプラットフォーム一新にしてなぜマイナーチェンジ扱いなのかが不思議だが、これがどうしてすばらしい出来なのである。

 見た目的に明らかに商用で、ハデさはなく、リアシートのそっけなさったらありゃしない。だが、乗り込むと実にトヨタらしい、かゆいところに手が届くような出来で、もはや“愛”と呼んでいいドライバーに対する心遣いに満ちあふれている。

 しかもそのテイストが奇しくもランクル、ハイエースに似ているのだ。もしやこれは第三の名車になるかも……という予感のもと、不肖小沢は試乗会場に向かったのであった。

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