iPhone 6やiPhone 6 Plusを買い付ける中国人の転売業者が話題となった。行列もさることながら、驚かされたのはその転売価格だ。なぜ中国人たちは法外な値の付いた新型iPhoneを欲しがるのか。発売から数日にわたる現地報道を後追いしつつ、中国のiPhone事情を紹介しよう。

世界でも話題となった中国人の行列

 新型iPhoneを求めてアップルストア前に並ぶ中国人の行列が話題になったが、これは日本だけの現象ではなかったようで、香港やニューヨークなどのアップルストア前に列をなす中国人の姿もネット上に公開されている。新型iPhoneの発売は世界中の人々の関心事でもあり、中国人の行列を撮影したYouTubeの動画には各国から賛否両論が寄せられているので読んでみると面白いだろう。

 中国人による新型iPhoneの大量買い付けと日本メディアの報道は、在日中国人向けの掲示板サイトでも話題となっていた。中国人は転売自体を悪いことだと思っていないので、転売の是非については論点にはならなかったが、中国人がネガティブな意味で話題になって「日本メディアの餌食になった」「恥ずかしい」というコメントが目についた。

 また業者による大量買い付けに加え、新型iPhoneの密輸も話題に。例えば香港と中国本土のボーダーである深センでは、発売から5日で約2000台のiPhone 6およびiPhone 6 Plusが税関に押収されたという。船舶による密輸をチェックした結果、1隻で138台のiPhone 6 / 6 Plusに加えてメモリーカードやPCパーツ、アクセサリー類も含めた計300万香港ドル相当の商品が押収されたというニュースも流れた。それらのニュースに対しては「熱烈歓迎!」と喜んだ香港人も少なくない。

 一方、上海の空港では、新型iPhone453台を密輸しようとした疑いで、日本人2人と中国人2人が摘発された。端末の総額は200万元(約3500万円)に上り、600万円以上の関税逃れになるとのことだ。

iPhone 6の密輸を防止した税関のスタッフ。香港で購入した新型iPhoneを釣り船を装ったスピードボートで本土に運び、対岸でバーベキューパーティーを演じる業者が“ブツ”を受け取るという手口も明らかにされている
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