先週、ソフトバンクモバイルとauが相次いで、日本でも世界でも販売する「世界共通モデル」の新スマートフォンを発表した。ソフトバンクモバイルは海外にも打って出る日本メーカーの端末、一方、auは日本市場に重点を置く海外メーカーの端末という違いがある。それぞれの取り組みから見えてくるのは何だろうか。

“フレームレス”で注目を集める「AQUOS CRYSTAL」

 例年通りであれば、もうすぐiPhoneの新機種が発表され、大きく盛り上がるシーズンが来る。そのことを意識してかどうかは分からないが、先週、ソフトバンクモバイルとauが相次いで新しいスマートフォンを発表し、注目を集めた。

 最初に発表をしたのはソフトバンクモバイルだ。同社は8月18日に発表会を開催し、シャープ製のスマートフォン「AQUOS CRYSTAL 305SH」を新たに提供すると公表した。

 AQUOS CRYSTALの大きな特徴は、5インチディスプレーを採用しながら、上部と左右の3辺のベゼルを極限まで細くした“フレームレス”でコンパクトなボディーを実現していること。これまでもベゼル幅が狭い、いわゆる“狭額縁”のスマートフォンはいくつかあった。しかし、AQUOS CRYSTALは、液晶の前面をパネルで覆うなどの独自技術により、フレームの端までディスプレーが占めているかのように見せるフレームレス構造を実現。ディスプレーを直接手に持つかのような感覚を抱かせるなど、一見しただけでインパクトのある端末となっている。

 そしてもう1つの特徴は、サウンド面に力を入れていることだ。オーディオメーカーのHarman社が持つ、圧縮して失われた音域を復元する技術「Clari-Fi」を搭載することで、音楽だけでなく、YouTubeなどの動画の音声も高音質にしている。日本ではさらに、harman/kardonの高音質スピーカーをセットにして販売される。

 こうした大きな特徴を持つAQUOS CRYSTALだが、商戦期ごとの大規模な新製品発表会をしないと宣言しているソフトバンクモバイルが、単独機種だけのために発表会を実施したことからわかることは、この機種が他にも特別な意味を持っているということだ。

3辺をディスプレーが全て覆うかのような“フレームレス”構造を実現した「AQUOS CRYSTAL」
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