2014年7月に開催されたISOT(国際 文具・紙製品展)を、先日3回にわたって詳しくレポートしたが(詳しくはこちら)、文房具業界ではこのイベントを皮切りに、各社が新製品を発表する展示会が続く。しかも、実はそこでISOTでは見られなかった新製品も多くお目見えするのだ。

 今回は、多くの文具メーカーが集まる“下町のISOT”とでもいうべき「文紙フェア」、ISOTに出展していなかったにもかかわらず、ハサミ「スウィングカット」で日本文房具大賞機能部門優秀賞を受賞したレイメイ藤井の展示会、そして業界最大手コクヨの業界向けイベント「コクヨパートナー's メッセ2014」で見つけた注目の最新文具を紹介する。

下町のISOT!? 「文紙フェア」の注目新作文房具は?

 文紙フェアでまず注目したいのが、このイベントを主催するオートの筆記具だ。

 木軸の筆記具を得意とするメーカーならではの新製品が、「鉛筆風ミニミニシャープ」(350円)。全長105ミリ、軸径5.6ミリという小ささで、消しゴム付き鉛筆のデザインを模した、もはやミニチュア模型のようなシャープペンシル。A7判のポケットサイズの手帳と組み合わせれば、とてもミニマムなメモ環境が出来上がる。ナチュラル、グリーン、エンジ、イエローといかにも鉛筆っぽい色だけをラインアップする徹底ぶりにも感心。

オート「鉛筆風ミニミニシャープ」(350円)。女性の手で持ってもこんなに細くて小さい
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鉛筆風のカラーバリエーションがそろう
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 また、オートのベストセラー製品に、2ミリ径の太い芯を使った木軸シャープペンシルがある。そのシャープペンシルに2ミリ芯を削るための真ちゅう製シャープナー、真ちゅう製芯ケース、替え芯をセットにし、帆布製ペンケースに収めた「木軸2mmシャープ総合セット」は“太芯シャーペン”入門モデルとして良くできた製品。鉛筆のように書けて、シャーペンの便利さと携帯性を持つ太芯シャーペンの使い心地を試してほしい。

 そのほか、キャップに磁石を内蔵し、スチールのデスクなどで立てて使える0.5ミリ径のゲルインクボールペン「LITZ(リッツ)」(予価800円)の独創性、刃が外に向かない安全な形状と長持ちするセラミック刃を採用したレターオープナー「CORO」(700円)が目立っていた。

オート「木軸2mmシャープ総合セット」(2080円)。ペンケースにセットされているのでギフトにも使える
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オート「LITZ(リッツ)」(予価800円)。平たいキャップに磁石が入っており、金属部分に立てておけるボールペン
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普通に使うぶんにはスリムなゲルインクのボールペン。セラミックボールを使ったニードルタイプのペン先はオートならでは
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オート「CORO」(700円)。コンパクトで長く使えるセラミック刃のレターオープナー。パステルカラーのカラーバリエーションも豊富
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鉛筆がスタイラスペンに変身!?

 筆記具関連では、北星鉛筆の「STYLUSな鉛筆キャップ。」(250円)が面白かった。その名の通り鉛筆キャップなのだが、このキャップに鉛筆を差し込むとiPadなどで使えるスタイラスペンになるというもの。導電性のあるキャップ先端と鉛筆の芯がくっつき、人間の手の静電気が画面に伝わる仕組みだ。どのメーカーの鉛筆も使用可能だが、芯が出ていない状態でキャップを付けても反応しない。

北星鉛筆「STYLUSな鉛筆キャップ。」(250円、10月発売予定)。先にスタイラス用の導電素材が付いた鉛筆キャップだ
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鉛筆の軸を持ってiPadを操作可能。鉛筆なので軽くて扱いやすく、長いので人に説明する時にも画面が見やすい
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 同じく北星鉛筆では、鉛筆を製造する際に出るおがくずを圧縮して作った「着火薪」も面白い。火付きが良くて火力が強く、煙も少ない理想的な補助薪だという。

北星鉛筆「着火薪」。大が1200円、小が200円
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