ロンドンの町中で最近、ヒゲを伸ばした男性をよく見かける。数年前からお洒落な若者たちの間でサイド分けやオールドバックにきっちりと整えたヘアスタイル+あごヒゲという姿をよく見るようになったが、最近では普通のオフィスワーカーでもヒゲを伸ばしている人が増えてきた。今回は、そんなイギリス男性のヒゲ事情をレポートする。

ヒゲを蓄えた英国男性の象徴的存在、デヴィッド・ベッカム。David Beckham facebookより引用

レーザー商品の売り上げ減少のワケ。あごヒゲやくちヒゲが流行!

 英日刊新聞「デイリー・メール」紙が2014年1月に報じたところによると、世界最大手の一般消費財メーカー「Procter and Gamble(P&G)」社では、第2四半期の純利益が前年同期に比べて16%減少の34億3000万ドルになったことが発表された。この利益減の背景にあったのが、英国と米国で同時に起きているヒゲ人気だったという。

 「Procter and Gamble」社の経理部門の責任者であるジョン・モエラー氏は、カミソリ「Gillette(ジレット)」、シェービングクリーム、電気カミソリ「Braun(ブラウン)」の売り上げが伸び悩んだことが利益減少の原因のひとつとし、「あごヒゲやくちヒゲを数日伸ばしっぱなしにしたスタイルが流行っていることが、ヒゲ剃り商品の売り上げに影響した」と話している。

 このヒゲ人気、一体いつから始まったのだろうか、それを探るべく、ロンドンで人気の男性専門バーバー「Murdock(マードック)」を訪れてみた。