新しい料金プランへ「移行しない」のも有力な選択肢

 実際、毎月の通話時間が長くなるか少なく済むかは、自分でコントロールしにくい。かけた相手がなかなか切ってくれずハラハラするというのは、固定電話の料金が高かった昔からよく経験することだ。

 電話として携帯電話やスマートフォンを活用している人にとっては、通話定額は大きな魅力がある。しかし毎月に100分や140分を超えて通話する人は、通話が多いことを“自覚”している人ではないだろうか。毎日必ず5分の通話をして、1カ月でようやく150分になる。

 コミュニケーション手段が多様化し、メールやSNS、LINEなどを使うことが多くなるにつれ、電話をしないユーザーが多くなっている。そのため音声通話での収入を確保するために大手3キャリアは通話定額を導入してきたわけだ。

 そう考えると、世代によっても損得勘定が変わりそうだ。今まで、携帯電話の通話料金は高いからと通話をガマンしてきた世代の人たちは、通話定額の新料金プランに移行すると、通話へのストレスも料金の心配もなくなり、いいコトずくめかもしれない。一方、LINEに登録があれば携帯電話番号もメールアドレスも交換しないような若い世代にとっては、「LINE電話」よりもさらに安い、LINEでの無料通話がおしゃべりの手段だったりする。新料金プランに移行すると、基本料金にかけ放題の料金が含まれた分だけ、損をしてしまうこともあるのだ。

 ドコモとソフトバンクは、従来型プランへの新規申し込みを8月31日で終了するため、新料金プランに移行してから元のプランに戻ることができない。新料金プランでの「電話かけ放題」はもちろん魅力だが、ユーザーによってはかえってコストアップにつながることもある。楽天でんわやLINE電話といった格安通話サービスを活用するなど、これまでの通話方法の見直しと合わせて8月のうちにじっくり検討したい。

(文/岩元直久)