楽天でんわはドコモの半額、LINE電話はさらに安くなる

 対決に入る前に、それぞれの料金体系を簡単に説明しておきたい。

■大手キャリアの通話定額と、格安通話サービス「楽天でんわ」「LINE電話」の料金
楽天でんわ、LINE電話の場合、スマートフォンの基本料金は別途必要となる
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 ドコモの「カケホーダイ&パケあえる」、KDDIの「カケホとデジラ」、ソフトバンクの「スマ放題」は、いずれも基本料金に国内の音声通話の定額料を含んで月額2700円のプライスを掲げている。国内通話でも0570で始まるナビダイヤルは有料、国際電話ももちろん有料だが、多くの通話先とは時間や距離を気にせず話せるというわけだ。

 従来、大手3キャリアの通話料金は、基本料金+通話料金の構造だった。ドコモが「タイプXiにねん」で月額743円、KDDIが「LTEプラン」、ソフトバンクが「ホワイトプラン」でいずれも月額934円という基本料金だ。これに3社横並びで、20円/30秒の通話料金がかかる。KDDIとソフトバンクモバイルは、21時から翌1時までを除く20時間の間ならば、自社のネットワーク同士の通話が無料になるサービスを提供。ドコモは月額667円のオプション料金を払って「Xiカケ・ホーダイ」に加入すると、時間制限はなく、ドコモユーザーあてならば24時間無料になっていた。

 一方、最近台頭してきた格安通話サービスである楽天の「楽天でんわ」、LINEの「LINE電話」は、スマートフォンの専用アプリを使い、大手キャリアより大幅に安い通話料金で自分の電話番号から通話できるサービスだ。

 楽天でんわは、大手3キャリアの半額の水準となる10円/30秒の通話料金を設定している。基本料金も0円だ。

 LINE電話は基本料金が無料で、楽天でんわよりさらに安く通話できる。LINE電話には、2つの支払い方法がある。1つは「コールクレジット」と呼ぶ前払いプランで、国内通話は、相手が固定電話だと1分3円(3クレジット)、携帯電話だと1分14円(14クレジット)となる。通話料金が1分換算で40円となる大手キャリアの従来の通話料金はもちろん、楽天でんわの1分20円よりもさらに安い。前払いとは言え、100円からクレジットが可能なので、使い勝手も悪くない。

 また、前払い料金を30日間に限定して使える「30日プラン」も用意する。こちらは、30日で使い切らなければ無効になる代わり、コールクレジットよりも通話料金が一層安くなる。国内の固定電話だけの場合に使える「日本 固定60分」は60分の通話が可能で120円。固定電話と携帯電話の双方にかけられるものは、60分までで390円の「日本 固定と携帯60分」と、120分までで720円の「日本 固定と携帯120分」の2つがある。いずれも、持ち時間を全部使い切ると激安になり、固定電話だけなら1分2円という低料金で通話が可能になるのだ。

 従来の料金プランとは違い、新料金プランの通話定額では、話しても話しても2700円で打ち止めになるのだから、通話が多い人には持ってこいのプランとなる。一方、あまり通話しないとなると、毎月固定で2700円もかかるのはやや厳しい。ムダに通話料金を払うことになるなら、せっかくの新料金プランも「改悪」。それならば新料金プランには移行せずに、楽天でんわやLINE電話で格安に電話したほうがいい。

 それではどの程度使うと通話定額の2700円の元が取れるのかを、チェックしていこう。