今回は、キヤノンが2014年6月中旬に発売した広角ズームレンズ「EF16-35mm F4L IS USM」を紹介したい。同社の広角ズームレンズとしては、初めて光学式の手ブレ補正機構を搭載した話題の1本だ。

キヤノンが6月中旬に販売を開始した広角ズームレンズ「EF16-35mm F4L IS USM」。実勢価格は14万円前後
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 この連載で何度か書いてきた通り、僕は超広角があまり好きではないのだが、仕事の撮影では広い範囲を写したいのに後ろへ引けない状況もある。そのため、超広角ズームは欠かせない。今まで使ってきたのは、キヤノンが2003年に発売した「EF17-40mm F4L USM」。EF16-35mm F4L ISは、実質的に17-40mmの後継モデルといえる存在だ。

2003年発売の「EF17-40mm F4L USM」。比較的低価格で入手できることで人気を集めたが、精細感や画質はいまひとつとの声も聞かれた
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 常々、17-40mmの画質にはある種の諦めを感じていたが、思えば登場から10年以上も経過した古参レンズだ。近年は、レンズの開発技術が著しく進歩しており、16-35mmは絶対画質がいいに違いない!と思って発表当日に予約。結局、現物を一度も見ないまま購入してしまった。

 結論から先に書いてしまえば、「やっぱり買って正解!」というのが偽らざる本音だ。今まで使っていた17-40mmよりワイド側が1mm広がったものの、テレ側が5mm縮まった。そこは確かに違和感というか、物足りなさを感じることもある。しかし、このレンズにはキヤノンの広角ズームで初めての手ブレ補正機構が搭載されている。その効果はシャッター速度4段分とのことだ。

情緒ある路地裏。建物が極端にゆがまないよう、ズームを微調整しながら構図を決めた(EOS 5D MarkIII使用、ISO1000、1/10秒、F7.1)
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強い光が画面に写り込んでも、ゴーストやフレアはほとんど見られない(EOS 5D MarkIII使用、ISO100、1/1000秒、F8)
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描写はシャープだがカリカリに硬いわけではなく、淡いトーンを優しく再現してくれる(EOS 5D MarkIII使用、ISO100、1/10秒、F5.6)
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