グラニの坪井安奈さん
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 携帯ゲーム「神獄のヴァルハラゲート」の企画・開発で知られる、グラニ(東京都港区)。この会社に、“OLタレント”という肩書きで芸能活動と会社員を両立している女性がいる。彼女の名前は坪井安奈さん(25歳)。テレビ局の大学生リポーターを経て、小学館に入社。しかし、憧れていた芸能界への夢を捨てきれず、退社し、グラニで新しい道を探ることとなった。

 「最初に芸能活動を始めたのは2007年の夏、大学1年生の頃です。関東ローカルテレビ局のリポーターでした」(坪井さん)

 その後、2008年から1年間、横浜ベイスターズのチアガールに。2009~2011年までは日本テレビの朝の情報番組のリポーターを務めた。大学時代はアナウンサー志望だったという。

左から、ベイスターズのチアガール時代、日本テレビのリポーター時代の坪井さん
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 「中学生の頃からアナウンサーを目指していたのですが、受験した局すべてに落ちてしまって……。情報を発信する仕事、メディア関連の仕事につきたいと思い、出版社を受験、小学館に合格しました」(坪井さん)。

 念願だった編集の仕事にもついたが、次第に坪井さんの中で迷いが生まれる。

 「学生時代にリポーターとして表舞台に立ち、社会人では編集者として裏方に。メディアに関わる表と裏を見た結果、両方やりたいという欲張りな考えが生まれました。企画を考えて自分が表に出る。そんな働き方ができないだろうかと……」(坪井さん)

 25歳の誕生日を迎えた2013年11月に転機が訪れた。

 「25歳になり、今後の人生をどうするか改めて考えました。私の中では、25歳はひとつの節目だと思ったんです。やり残したことがあれば、ここで挑戦しなければ遅い。ずっと憧れていた芸能界に挑戦しなかったことが心残りだと気づきました。そんな時、たまたま以前から知り合いだったグラニの現上司から電話があり『PR担当者を探している』と相談されて。私ではどうですか、と提案しました」(坪井さん)

 坪井さんが考えた働き方は、OLタレントという肩書で会社のPR業務とタレント業を並行していくこと。小学館だけでなく、一般的な多くの企業では社員の副業が禁止されている。しかし、グラニはベンチャーということもあり、社員からの“一風変わった”提案が受け入れられそうだった。テレビや雑誌の取材にはすべて社名を出して対応し、会社と自分の知名度の両方を高めていく坪井さんの戦略が認められ、グラニへの入社が決まった。

「2013年の12月で小学館を退社し、2014年1月にグラニに入社。同時にタレント活動もスタートしました」
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 PR担当者としての仕事は、主に社内報の編集業務。ファッション雑誌や情報誌のような形式で、写真をふんだんに使い、40ページほどあるものだそうだ。社内報は坪井さんが入社したことで始まった企画だという。坪井さんの上司である、グラニのコーポレート本部長、相川雄太さんが、坪井さんを採用したきっかけを教えてくれた。

 「当時、グラニが求めていた人材は、会社のブランディングと、急激に大きくなった組織を取りまとめられる人物。社内の共有文化を作りたかったので社内報やブログをやっていきたいと考えていたものの、実務部隊がいない状態でした。坪井さんと知り合い、編集者としての経験と、なにより本人の新しいことにチャレンジしたいという自発性に惹かれました」(相川さん)

 「今後はグラニとしてブログも始める予定。更新は私が担当します」(坪井さん)。