Androidアプリのレビューサイト「アンドロイダー」で知られるルクレ(東京都渋谷区)。この会社に、受付や電話応対、資料作成などの会社業務からライブでの歌手活動までもこなす“アイドル社員”がいると聞き、取材に向かった。

アイドル社員の種ちゃんこと宮元詩乃さん
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 「お待ちしておりました。ルクレへようこそ」。受付で出迎えてくれたのは、“アイドル社員の種ちゃん”こと宮元詩乃さん(23歳)。「種子島出身なので、どこへ行っても『種ちゃん』と呼ばれる」そうだ。

種ちゃんカレンダー。取引先に配るために作ったが、社内の希望者には1部100円で販売。売れ行き好調とのこと
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販促グッズとして作った「柿の種」
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 歌手を志し、18歳の時に種子島から上京した種ちゃん。焼き肉店やレストランのアルバイトをしながらオーディションを受けていたが、デビューの機会には恵まれなかった。上京して4年目を迎えた2012年7月、「次がダメなら地元に帰ろう」と決意して開いたオーディション雑誌で見つけたのが「アイドル社員募集」の告知だった。

 「20歳になり、周りの友達も就職し始めていたので、今後の身の振り方について焦りがありました。バイトは主に飲食店だったので、いわゆる『会社勤め』に憧れもあり、応募しました」(種ちゃん)。

「練習してLANケーブルが作れるようになりました。社員の皆さんのLANケーブルが壊れたら直すのも私の仕事です」
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 オーディションは書類審査、SPI試験(総合適性検査)、ルクレが運用するアンドロイダーのユーザーの公開投票など。最終的に社長との面談を経て見事合格。2012年9月からアイドル社員としての勤務が始まった。業務内容は受付や電話応対、広報部のアシスタント。「朝9時半に出社して一番最初にやることは会議室の片付け。書類作成の仕事もあり、WordもExcelも最近覚えてきました」(種ちゃん)。社内報を作ったり、プレスリリースを考えることもあるそうだ。

 アイドルとしての活動は主に土日に“休日出勤”でこなす(もちろん代休もとれる)。アイドルライブでは司会進行を務めることも。出演するライブイベントを探し、日程調整するのも種ちゃんの仕事だ。「『アンドロイダー』サイト内の動画にも出演しています。取引先のイベントにゲストとして呼んでいただけることもあるんですよ」(種ちゃん)。2013年12月にはCDもリリース。念願の歌手デビューを果たした。

 「CDデビューは本当にうれしかったです。歌を続けたいとずっと思っていたので…」(種ちゃん)。

テクノポップ風のデビュー曲「アイドル☆シャイン」(右)。何年もボイストレーニングを続けていただけあって、歌唱力は抜群!
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