ランニングシューズ選びで機能を最優先する人がいる一方、「個性的なデザインで注目を集めたい!」と考えている人もいるだろう。そんななか、シューズのソール(底)にインパクトのあるデザインを採用したランニングシューズが相次いで登場している。

 これまでユニークなソールデザインで人気があったのは、「ビジブルエア」というナイキエアの内部が見える構造を採用した「ナイキ エアマックス」。さらにアシックスの「ゲルキンセイ」も人気が根強く、履いている人を欧米の街角でよく見かける。

 そんななか、注目すべきニューカマーが登場。それが2014年2月20日に発売されたアディダスの「スプリングブレード」だ。

シューズの底が“16枚の羽根”!?

 スプリングブレードは2013年8月に米国やブラジルで先行発売され、筆者が参加したニューヨークシティマラソンでもこのシューズを履いたランナーを何人か見かけた。特にランニング人口が急速に増加しているブラジルでは1週間で8000足が完売したという。

 スプリングブレードは跳び箱の踏み切りに使うロイター板にインスパイアされて生まれたクッショニングテクノロジーで、16枚の高弾性ブレードで構成されたミッドソールが特徴。16枚のブレードは配置によって長さや硬度、角度、厚さが異なり、従来のEVA素材のランニングシューズよりも推進力が2割程度向上しているという。

 履いて走ってみると、EVAやポリウレタンといった一般的なランニングシューズのミッドソール素材とは全く異なる着地感で、反発性が明らかに高い。6キロを4回、計24キロを走ったが、 とても快適な履き心地で体が自然と前方に押し出される気がする。

 ゆっくりしたペースはもちろんのこと、1キロ当たり5分を切るような速めのペースにも十分対応。着地時の衝撃をしっかりと吸収してくれるからか、走り終わったあとの筋肉疲労が少ない印象だった。欠点を挙げるなら、アウトソールの接地面積が狭いため、角度のあるカーブや濡れた路面を高速で走るのに若干の不安を感じたことくらいだろう。

「アディダス スプリングブレード」(税抜き1万8500円)。メンズは4色、レディスは2色展開
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