吸引仕事率が多少低くてもフローリングなら必要十分

 家じゅうで使う掃除機の電源コードは、ないほうがうれしいのは当然だ。しかしひと昔前の家庭用コードレス掃除機は、ほんとうに「サブ」にしか使えないものが多く、しかもすぐのバッテリー切れ、吸引力の弱さはあきらめざるをえない、というものばかりだった。しかしこの10年ほど、ダイソン、マキタをはじめとするコードレス掃除機業界は大きく変わった。コードレス、ハンディタイプであっても、メインの掃除機として家庭内で戦える吸引力、高機能を持つものが増えてきた。

 現在その代表格がダイソンのデジタルスリムシリーズと、マキタの充電式クリーナーシリーズなのである。

 いまや、強力コードレス掃除機業界というのは、ダイソンとマキタの戦いといってもよい(あくまで私見です)。

 ダイソンのは、テレビCM「ダイソン。吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」でおなじみの、強い吸引力を誇る外資系オシャレデザインのサイクロン方式の掃除機。

 マキタのは、「俺は草刈りだ!」という草刈正雄のCMで戦う老舗電動工具メーカーが「建築現場用」に作った集塵機がベースになった掃除機。家庭用といっても新幹線の車内清掃など、コードレスであることが必須の現場でも使われる実績を誇る。方式はオーソドックスな紙パック型だ。

 要するに、前述のオシャレエグゼクティブVSガテン系の戦いである!! 

 私は男も家電もどっちかというと「ガテン系推し」なのだが、ちょっと落ち着いて、スペックを比較してみよう。

●ダイソン デジタルスリムシリーズ (ダイソンオンラインショップ)

価格帯は、DC35モーターヘッドの4万9800円(立ったまま使える長さのカーボンファイバーブラシつき)から、最上位機種DC62モーターヘッドコンプリートは7万9800円(取り替えブラシなども付属)

●マキタ 充電式クリーナーシリーズ (マキタ総合カタログ)

価格帯は、紙パック式なら4076DWの1万3230円から、最上位機種であるCL182FDRFWの3万9480円まで。


 どちらもメーカーの希望小売価格で比較したので、量販店、ネットショップなどでは1万円以上安く購入できるものが多いのだが、ダイソンはやはり高い。ダイソンの最廉価モデルでもマキタの最上位機種より高い。

 マキタの最上位機種とダイソンの廉価機種を比較してみよう。

メーカー 機種 希望小売価格 アマゾン価格 吸引仕事率 充電時間 連続使用時間
マキタ CL182FDRFW 3万9480円 2万6400円 強30W
標準11W
22分 強20分
標準40分
ダイソン DC35 4万9800円 3万5000円 強64W
標準28W
3時間半 強6分
標準13分

 サイクロン方式のダイソンと紙パック型マキタの「仕事率」は単純に比較はできないというが、強にした場合、ダイソンの吸引力は64Wとかなりのものだ。しかし、これでもつのは6分のみ。しかも充電に3時間半かかる。いっぽうのマキタは充電22分、強の30Wで20分は働いてくれる。30Wというのは、ダイソンの「標準」よりやや強い程度の吸込み仕事率ではあるが、そもそも、64Wでも、毛足の長い絨毯ようなものだとやっぱりキビシイ。フローリングや畳などをメインに使う場合は、64Wは不要で、30Wでも十分すぎるほどだと考えてもいいと思う。

 とすると、マキタの「短い充電時間」「連続使用時間の長さ」「価格の安さ」は大きなアドバンテージだ。

 私が使っている4093DWは2011年モデルですでに生産が終了しているのだが、充電1時間、連続使用時間は強で13分、弱で23分、強での仕事率は約14W。

 性能の近い現行機種であるCL102DWは、ネットなどで1万3000円前後で販売されており、充電時間はさらに短い50分となっている。

 強でも14Wというのは、ダイソンの64Wに比べると「弱々じゃん!!」とも思える数字ではあるが、部屋のほとんどがフローリングで、部分的にラグが敷いてある私の部屋にはこれでも必要にして十分だ。汚れといえば、落ちた髪の毛、猫の毛、うさぎの毛、ほこり&食べこぼし(ポテチとか)がメイン。

 屋内すべて毛足長めの敷きこみ絨毯である、というような場合は、ダイソンといえどDC35ではムリがある。

 私は、フローリング部分をマキタ君、ラグやカーペット部分だけは週に1回ぐらい、これまでのキャニスター型掃除機を引っ張りだして掃除する、というパターンで暮らしている。ほぼ毎日つきあっているのはマキタ君だ。

 ガテン系マキタ君LOVE。

細い隙間に便利なノズルもひとつ付属しているが、さらにオプションで延長ホース、ブラシも購入した。フレキシブルホース(525円)+棚ブラシ(893円)
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抗菌紙パック(10枚630円)。ダストパック(179円)なら、中のゴミを捨てれば交換不要でずっと使える
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