チューリッヒ市内のフラッグ店舗に勢揃いした「ケーザーズシュロス」の9銘柄
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 スイスのお酒といえば、キルシュやウイリアムスといった果実酒、それに生産量が限られているためほとんど輸出されない美味しいワイン(参照記事)、といったところが広く知られるイメージだろう。ところが、最近スイスで知る人ぞ知る、優れたウイスキーが誕生しているらしい。人づてにその噂を聞いた筆者は、さっそく、生産者であるルエディ・ケーザーさんを訪ねて、ドイツ語圏アルガウ州にある蒸溜所へと足を伸ばしてみた。

アルガウ州エフリンゲンにある蒸溜所「ケーザーズシュロス」で話題のウイスキーが造られている
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 チューリッヒから車でわずか30分強だが、周囲は見渡す限りの農地やブドウ畑。そんなのどかな風景のなか、小高い丘のてっぺんにケーザーさんの蒸溜所「ケーザーズシュロス」があった。アメリカのシェーカー教徒様式を思わせるデザインの建物は、スイスのこの地ではどこか突飛な印象も受けるが、中には蒸溜設備や熟成用の樽の列に加え、イベント用のホールに、テイスティング用のバーコーナーなど、本格的で盛りだくさんな内容が詰まっている。

2階は多目的ホールで各種レセプションなどのイベントが定期、不定期に行われている
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