2014年も活況を呈しているランニング市場。その唯一無二のギアといえるランニングシューズは、すでに各ブランドから魅力的な新製品が発表されている。なかでも特に要注目のモデルをピックアップした。

 アディダス「ブースト フォーム」、プーマ「モビアム」、テバ「テバスフィア」など新基軸となる素材やテクノロジーが次々と発表された2013年春(詳しくは「2013年“ハイテクシューズ大戦争”勃発か?」)。それに比べると今シーズンは若干インパクトに欠けるが、販売店のバイヤーやショップスタッフの意見を総合すると、2014年の新製品のほうがセールス面では期待できるという。

高価格でもヒット確実!? 「ナイキ フライニット ルナ2」

 アッパーに 「ナイキ フライニット」、ソールユニットに「ルナロン」を採用し、抜群のフィット感と軽さ、高いクッション性を兼ね備えた「ナイキ フライニット ルナ1+」。2013年2月に発売された同モデルは米国でも売れ行き好調だったようで、160ドルと高価格にもかかわらず、2013年に筆者が訪問したハワイ、ポートランド、ニューヨークではこのモデルを履いたランナーを数多く見かけた。150ドルを超える高価格シューズでこれだけよく見かけたのは、ほかには長きに渡ってプレミアムランニングシューズ市場で人気を維持してきたアシックス「ゲルカヤノ」くらいだ。

 その後継モデルが「ナイキ フライニット ルナ2」。前モデルで評価されたフィット性と軽さ、クッション性をさらにレベルアップさせるため、わずか1年でフルモデルチェンジとなった。

 大きな変更点は、プレッシャーマップ(足圧測定データ)をもとにした前足部分(つま先周辺)のアウトソールデザイン。これによってつま先の踏み込みまでの足運びが自然で効率的になるとともに、耐摩耗性がアップしている。

 またソールユニットに入っているダイヤモンド型の切れ込みはクッション性と屈曲性を高め、アッパーはフライニットとダイナミックフライワイヤーを組み合わせることで前モデルを超えるサポート性とフィット感が得られる。

 筆者は実際に履いて走ったが、着地から蹴り出しまでの安定性が高く、前モデルより多くのタイプのランナーに対応できるモデルだと感じた。さらに履き口にはハトメを追加し、足首が細いランナーや踵の小さなランナーが着用した際に踵が浮くことを防止。カラーバリエーションも豊富なこのモデルは、ランニングのレベルを問わず、クッション性とフィット感を兼ね備えた軽量シューズを求めるランナーに最適といえるだろう。

「ナイキ フライニット ルナ2」(1万5750円)。左がメンズ、右がウィメンズ。各5色展開※価格は消費税5%込み、以下同
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「ダイナミックフライワイヤーテクノロジー」はシューレースの調節によって足の自然な動きに合わせて弛緩・収縮。土踏まずのアーチ部分を包み込み、ソックスのような感触で足をサポートする
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アウトソールは足のどこに負荷がかかるかを示した足圧測定データに基づき、走るときの足の自然な動きに合ったパターンに。摩耗しやすい踵部分にはBRS1000カーボンラバーを使用し、耐久性もアップ
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ナイキランニングシニアデザインディレクターのロブ・ドーラン氏は「『ナイキ フライニット ルナ2』は(着地時でも足首が安定した)ニュートラルランナー向けのシューズだが、安定性が高いのも特徴」という
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 一方、とにかくクッション性重視で「走るのは週1回程度なので、普段履きにも活用したい」というランナーには、「ナイキ フライニット エア マックス」がおすすめ。

 体重が重めのランナーが着用しても大容量のナイキエアが衝撃を吸収し、そのエネルギーを反発力に変換。エアマックスとフライニットを組み合わせた初めてのモデルなので、従来のエアマックスにはなかったアッパーのフィット感を味わえる。スタイリッシュなデザインは足元のアクセントにも最適だ。

「ナイキ フライニット エア マックス」(2万3100円、3色展開)
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