2013年12月21日と22日の2日間、東京・秋葉原で開催された「ポータブルオーディオフェスティバル(通称ポタフェス)2013」では、「ポタフェス2013は規模倍増、デノンのDSD対応USB DACなど高音質狙う新製品が登場」で紹介したe☆イヤホンのオリジナルヘッドホンやデノンのUSB DACのほかにも、参考出展製品などが目白押しだった。その中から筆者が注目した製品をいくつか紹介しよう。

2013年12月21日と22日の2日間、東京・秋葉原で開催された「ポータブルオーディオフェスティバル 2013」の会場の様子
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カスタムIEM(インイヤーモニター)に注目が集まる

 最近はオーバーヘッドタイプのヘッドホンよりもカナル型も含めたインナーイヤータイプの人気が高い。その中でもオーディオファンの注目を集めているのが「カスタムIEM(インイヤーモニター)」だ。アーティストなどがコンサート会場などで演奏する際にインイヤーモニター(イヤモニとも呼ばれる)を装着しているが、これは耳型に合わせてカスタマイズした本人専用のものが多い。音質を追求するユーザーのなかでは、ハウジングを型取りしてドライバー構成なども選択できるカスタムIEMの人気が高まってきている。

 米Ultimate Earsはポタフェス2013の1階会場に大きなブースを構えてカスタムIEMを試聴できるようにしていたほか、日本初上陸の最高級IEM「Ultimate Ears Personal Reference Monitor(PRM)」(21万8000円)も発売した。

Ultimate EarsのブースではカスタムIEMの試聴コーナーを設けていた
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 米センサフォニクスもカスタムIEMを展示。センサフォニクスは1990年代からプロミュージシャン向けにカスタムIEM「Sensaphonicsシリーズ」を提供しており、プロ向けに特化したカスタムIEMをコンシューマー向けに販売しているという。そのほか、プロ向けカスタムIEMのドライバーはそのままに、耳型を取らないプロ向けの安価なIEM「j-phonicシリーズ」も展示していた。こちらは耳型のカスタムはできないものの、日本人の1200人分の耳型から日本人に合いやすいハウジングを作ったという。本番用はSensaphonicsシリーズで、予備用にj-phonicシリーズを用意しておくミュージシャンも多いとのことだった。

センサフォニクスのブース
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1990年代からプロミュージシャン向けに提供しているというセンサフォニクスのカスタムIEM「Sensaphonicsシリーズ」
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こちらはSensaphonicsシリーズを一般向けにした「j-phonicシリーズ」
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 インイヤーヘッドホンユーザーに注目なのが、コンプライのイヤホンチップ「Form Tips」だ。低反発ポリウレタンを採用し、遮音性や装着感に優れるという。通常のシリコンより約30倍も柔らかく、耳の内側にフィットするため長時間の装着でも耳が痛くならないとのことだ。

 そのほかに、カスタムIEM向けの「Soft Wraps」も販売していた。こちらはカスタムIEMのハウジングに巻いて使うもの。カスタムIEMは耳型を取って一人ひとりにピッタリと合うようなハウジングを作るが、それでもコンディションや顔の動きなどによって耳の中の形が変わると担当者は語る。カスタムIEMを利用する場合にも、Soft Wrapsを使うと、より装着性や遮音性が高まるとのことだ。

コンプライのブース
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カナル型イヤホン向けの「Form Tipsシリーズ」。世に出回っているカナル型イヤホンの約8割で利用できるという
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カスタムIEM向けに装着感を向上する「Soft Wraps」
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