本連載で以前にソニーの“ハイレゾ音源”(CDを超える音質の音源)に対応する「ウォークマン F880シリーズ」を紹介したが、2013年12月にはさらにその上をいく、“ソニー最高音質”のウォークマンシリーズが登場した。それが「ウォークマン ZX1シリーズ」だ。

 ここ数年でヘッドホン、ポータブルヘッドホンアンプなどが若年層のオーディオファンを中心に注目を集めており、その流れはアイリバー・ジャパンの「Astell&Kern AK100(実勢価格5万2300円)/AK120(同12万6000円)」やヒビノインターサウンドの「iBasso Audio HDP-R10」(6万2800円)など高価なハイレゾ対応携帯音楽プレーヤーの人気を支えている。

 そんな状況で登場したウォークマンF880シリーズは、ハイレゾ対応プレーヤーとしては安価(16GB搭載の「F885」で実勢価格2万5900円)なモデルとして注目を集めた。しかし一度、高い音質を知ってしまったオーディオファンにとっては、F880シリーズの登場すら“序章”に過ぎなかったらしい。今回登場した「ソニー史上最高音質」をうたうウォークマン NW-ZX1が、実勢価格7万4800円という高額にもかかわらず、ファンの注目を集めているのだ。

ソニーが2013年12月7日に発売した「ウォークマン NW-ZX1」(実勢価格7万4800円)
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 NW-ZX1はハイレゾ音源対応のフルデジタルアンプ「S-Master HX」に加え、オーディオ出力のためにL/R正負独立した4つの電源を搭載するなど、音質を徹底的に追求したモデルだ。

 ソニーらしいスマートなデザインというよりは、背面下部が膨らんでおり、ちょっと不格好な感じもある。これは、「スタイルだけを追求するのではなく、あくまでも音楽専用端末としての高音質を追究し、本質と独自性を表現したデザイン」とのことだ。

 とにかく音質を追求したというNW-ZX1の評価はどうなのか。

 HDP-R10をメインに使っているというユーザーは以下のように評価する。

 「正直純粋に音質で言えばHDP-R10はやっぱりすごいなと思いますよ。作られた感じがしないハードの自然な出音。ES9018(DACチップ)、OPA627(オペアンプ)の組み合わせは見晴らしも良くパワー不足を感じさせない素晴らしい音質です。それに比べると良くも悪くもWALKMANですので、ちょっと人工的な感じがしなくもない。S-MASTERがデジタルアンプなので、特有のものかな? でも、今までのWALKMANとは別物です。

 携帯性・操作性・音質を総合的に考えるとこのNW-ZX1はかなりのレベルまでいっていますので、特別に『最高の音質をずっと持ち歩きたい』とこだわるのでなければ検討の価値は十分にあると思います。個人的には、HDP-R10からの乗り換えであれば、AK120よりお勧めできます。

 AK120は解像度や音質は申し分ないんですが、インピーダンスの高いヘッドホンで聴いたりするにはちょっとパワー不足感があります。あと、ちょっと音が硬いかな……。が、ZX1はそれを感じさせませんので。

 私は当面、HDP-R10を室内用に、NW-ZX1を屋外用、通勤用などに使い分けるつもりですが、持ち歩きやすく動作も軽快なので、どちらかというとZX1がメインになりそうです」

 以下のような評価もあった。

 「ZX1はHDP-R10より、音質では、クリアーでワイドレンジで分解能が高く制動感がありますが、ダイナミックレンジや臨場感に劣ります。携帯性とレスポンスは上回っています。……って感じです。

 AK120との比較では、ZXの方がドンシャリで、AK120の方が音色に深みがあると言いますか色気があると言いますか……」

NW-ZX1の売れ筋ランキングおよび注目ランキングの推移 価格.comのトレンドサーチから引用 Copyright (c) Kakaku.com, Inc. All Rights Reserved.
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