ジャンル ユーティリティー
アプリ名 e国宝
作者 国立文化財機構
料金 無料
ダウンロード先
起動した「作品分野一覧」の画面だけでも、その内容の濃さが伝わってくる。国宝や重要文化財のジャンルが多岐にわたることもわかる

 仏像や絵画、陶芸など、日本には文化的な遺産が多くある。たまに博物館に出向いたり、国宝展などを訪れたりすると、その美しさや力強さ、繊細さに触れて、会場の空気が張り詰めたような感覚すら持つことがある。そうした国宝や重要文化財も、もちろんネットで検索すればどのようなものかを知ることはできる。でも、このアプリは一味も二味も違う。なにせ、国立博物館を設置している国立文化財機構の公式アプリなのだ。

 アプリで閲覧できるのは、東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館の4館が所蔵するおよそ1000点の国宝と重要文化財。絵画、書跡、彫刻、建築、金工、刀剣、陶磁、漆工、染織、考古、歴史資料、法隆寺献納宝物という広いジャンルにわたり、惜しげもなく国宝や重要文化財の精緻な写真を見せてくれる。作品は分野一覧からたどって見ることもできるし、名称などがわかっていればキーワード検索をすることもできる。

 このアプリがすごいと感じる点は、チラ見せの紹介にとどまることなく、アプリだけでしっかり鑑賞できることだろう。写真は自在に拡大縮小ができ、遠目からも間近からもながめられる。絵巻や経文などはつながった状態で見ることができるため、リアリティーも高い。ことによれば、博物館で現物を見るよりも落ち着いて細部まで観察できるかもしれない。とにかく、スマートフォンさえあれば、国宝の美にいつでも触れられるこのアプリ。慌ただしい師走に心を落ち着かせる機会を与えてくれるのではないだろうか。