今回のお題は、パナソニックのミラーレス一眼「LUMIX DMC-GX7」だ。本体をスリムに抑えながら、EVF(電子ビューファインダー)を内蔵した高性能モデル。EVFは可動式となっており、接眼部が上方向に最大90度まで動かせる。落合カメラマンは、EVFの見やすさやホールディングのよさ、オートフォーカス性能や高感度画質など、カメラの完成度の高さを評価しつつも、描写性能に定評のある付属の20mmレンズをほとんど使っていないという。

 なんだか、ついつい勢いに押されて買ってしまったという感じのパナソニック「LUMIX DMC-GX7」。発売直後に周辺から「GX7買ったぜ!」「こりゃいいっ!」って声が複数聞こえてきたのと、これまた発売直後に私が日常チェックしている量販店の販売価格が万単位でドーンと下がったことを目の当たりにして、「GX7いつ買うの? 今でしょっ!」(←チョイ古)状態に追い込まれてしまった末の予期せぬ行動だったのだ。

 とはいえ、GX1を2台買いして使っていた身としては、やっぱりGX7は買わなければならぬモデル。遅かれ早かれ買っていたであろうことを考えると、早期に実施されたこの衝動買いも何ら疑う余地のない自然の成り行きだ(←イイワケ)。そして、実際に使ってみれば、画質が現状のパナ機でトップレベルにあること、内蔵EVFがGH3よりも見やすいこと、AFの動体追従能力にはG6に近い手応えが備わっていることが明白。要するに、写真を撮る道具としての総合的な完成度が、現状のラインナップ随一であることが一目瞭然なのだ。これ、登場時のGX1と同じ。GXシリーズって、あんがい侮れない存在なのである。

パナソニックの高性能ミラーレス一眼「LUMIX DMC-GX7」。写真のレンズは、落合カメラマンがDMC-GX7とのマッチングのよさを評価しているオリンパスイメージングの「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8」だ。DMC-GX7のボディー単体モデルの実勢価格は8万円前後、単焦点レンズ「LUMIX G 20mm/F1.7」が付属するレンズキットは10万3000円前後
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 EVFを上手に収めたスタイリングがナイスなのもポイントが高い。これなら首から下げていても(ちょっと大きめだけど)ネックレス代わりにならんこともない。そして、無遠慮にボコッと出ているグリップは、しかしホールディング性が抜群。見てくれも中身も良くできているデジカメなのだ。大局観としては、ほぼ100パー満足できるモデルだといっていいだろう。

 ただ、レンズ装着時のスタイリングは、キットレンズでもある20mm F1.7とのコンビだとイマイチ。パナのレンズって、写りは良いんだけど、どうもカッコが今ひとつなんだよなぁ。せっかく黒くなった20mm F1.7も、ちょっとツルンとしすぎだよね。もう少し凹凸があったほうがソソるような気がする。ま、ここまでラインナップがそろっちゃうと、デザインテイストの変更もそうおいそれとはできないだろうから、とりあえずはコレでヨシとしておくしかないのだが…。

 そんな印象を抱いているからなのだろうか、GX7ブラックのレンズキットを買った私なのだが、これまで20mm F1.7をつけて使ったことがほとんどない。写りのすばらしさは重々承知しているつもりも、オリンパスのM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8のブラック(フード付き)、あるいは同じくオリンパスのボディーキャップレンズ「BCL-1580 15mm/F8」との組み合わせで使うことのほうがずっと多いのだ。両方とも、GX7に装着するとすごくカッコイイ。見た目、使い勝手ともにバツグンなのである。

 え? その辺のレンズはPEN E-P5で使えばいいじゃんって? う、うーん、そりゃまぁそうなんだけど…。AF-S NIKKOR 28-300mm F3.5-5.6G ED VRをよりいっそう快適に使い倒すためという理由付けでニコンDfを買ってみたり(アナログ操作系やボディーデザインは二の次というか、ほとんど眼中になく「この価格とこのボディーの軽さでD4と同じセンサーが使える」ことを最重要視しての購入)、ソニーDSC-RX10を入手することにした決め手が「汎用のマイクロUSBプラグで充電できる高倍率ズーム機だから(充電関連の機材がDSC-RX100やケータイなどと共用できる。ただし充電しながら使えないのがチト残念)」だったりと、私のお買い物にはいつも“ちょいズレの美学”とでもいうべきヘソ曲がりの要素が息づいているので、ザンネンながらそうはいかないのだ。だって、E-P5で使ってたらフツーじゃん…。

オリンパスのM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8は、ビックリするほどの描写を見せるレンズではないのだが、単焦点レンズならではの繊細な描写と良好な使い勝手、そして端正な外観のすべてを持つ魅力的なレンズ。GX7の常用レンズとしての適性はきわめて高いと判断している(M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8使用、ISO320、1/60秒、F5.0)
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キットを組む20mm F1.7は、描写性能には何一つ文句はない。AFが若干スローなのと、見た目のオシャレ感がほぼゼロなのがチョイと残念なだけ。もっと一生懸命使うようにしなきゃ!と自分に言い聞かせている毎日なのである(LUMIX G 20mm/F1.7使用、ISO200、1/500秒、F2.0)
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最近、多くのカメラに搭載されているシェーディング補正(周辺光量補正)。私は依頼仕事で撮っているとき以外は必ずOFFだ。周辺光量が落ちてこそ写真なのである。適度な周辺光量落ちは立体感の演出にも役立つ(M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8使用、ISO200、1/2000秒、F1.8)
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