ビジネスパーソンが注意するべき“病気”について、専門家に解説をしてもらう連載。冬になると「リンゴ病」という名前をよく耳にしているのではないかと思います。名前だけ聞くと大したことがないように思えるかもしれませんが、実は妊婦や胎児への影響が大きいと言われます。油断ならないこのリンゴ病について、ナビタスクリニック東中野 院長 濱木 珠恵 先生に解説してもらいます。

 熱が出て、ほっぺたがリンゴのように真っ赤になる「リンゴ病」。幼稚園や学校で流行することが多いので聞いたことがあるかもしれません。正式な病名を「伝染性紅斑」と言います。子どもに多い感染症で、季節的には冬から春にかけて流行しやすいと言われています。

 この病気の原因はずっと不明でしたが、1983年に、ヒトパルボウイルスB19(HPV-B19)というウイルスの感染症であることが分かりました。

 そして、このリンゴ病、実は妊婦さんが感染すると、胎児へ影響するかもしれない可能性があるのです。伝染性紅斑が流行した2011年には、妊娠中に伝染性紅斑にかかって胎児に感染した女性が69人確認され、うち約7割の49人が流産、死産していたことが分かっています。