6機が三角形になるブルーインパルスのデルタ編隊。白いスモークを引く機体は青空をバックにした時に最も映える。こうしたチャンスはめったにないので有効に活用したい
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 長い間ご愛読いただいた本シリーズも今回で最終回となった。今回は空撮から離れて空のイベントを地上からうまく撮影する方法を考えてみよう。10月に福岡県の航空自衛隊築城基地で行われた航空祭を例に説明する。

 航空祭というのは1年に1回基地を一般公開して行われる航空機の飛行展示が行われる「エアショー」である。このエアショーは無料で、今人気のアクロバット飛行チームであるブルーインパルスも参加することから入場者の数も地方で7万~8万人、11月に開催された埼玉県の入間基地航空祭では何と32万人というもの凄い人数だった。滑走路周辺に広がる広いエプロン(航空機の駐機場)が、まるでラッシュアワー時の新宿駅ホームのような状態だったと言えば、その状況が想像していただけるだろうか。

 エアショーでの撮影、まずはどこで撮影すれば機体をとらえられるか、事前にじっくり検討する必要がある。多くのエアショーでは、航空機は基本的に滑走路の上空を、滑走路に平行なコースで飛ぶので、太陽の方向を確認して順光で撮影できる位置を選ぶ。

宮崎にある新田原基地の第301飛行隊の創設40周年を記念して青色と金色に記念塗装されたF-4EJ戦闘機。暗い色の塗装なので太陽光が当たらないと真っ黒になってしまうが、太陽の位置を考えて撮影場所を決めたので、十分な光が当たり、細かな文字も読めるほどはっきりと撮影できた
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同じ第301飛行隊の40周年記念塗装機。機体を90度傾けて主翼上面が見えるよう機動してくれた。このようなチャンスをものにするには、ファインダーを連続的に覗いてこれはと思った場面でシャッターを切るしかない。そういう意味で飛行機の撮影は射撃に通じるものがあるかもしれない
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