“ワクチン後進国”と言われる日本の今のワクチン事情について、また、受けるべきワクチン、知っておくべきワクチン情報について、現役医師を中心に、Q&A方式で解説していく連載。7年後の2020年、東京五輪の開催が決まりました。五輪開催地として、経済のみならず、さまざまな点で世界から視線を浴びつつある今、2020年までにクリアしておきたい感染症についてナビタスクリニック立川院長 久住英二先生に解説してもらうシリーズです。

 先週の「ほっぺにチューでも感染!? BBQで生肉を触るのもNG!? 妊婦と胎児を狙う “トーチ症候群”」という記事をはじめ、この連載でも取り上げきたとおり、風疹の流行が問題となっています。妊娠早期の女性が感染すると、胎児が死亡して流産するか、先天性風疹症候群(Congenital Rubella Syndrome; CRS)という先天的異常を持って生まれてくる可能性があります。国立感染症研究所の報告では、2012年からの流行でCRSと診断されたお子さんが、2013年10月9日現在までで20人を超え、今後も増えると予測されています。

 一時期ほどのピークは過ぎたと言われるものの、風疹が根絶されたわけではなく、またいつ大流行してもおかしくない状況にあると言えます。なぜなのでしょうか? そしてこの流行、CRSは防げないのでしょうか?

 現状と解決策を見ていきましょう。

 なお、風疹そのものに関しては過去記事(「オトコだし、風疹なんて、関係ないでしょ? の危険性」「ビジネスパーソンの責任重大!? はしか、風疹がいま流行るワケ」)もご参照ください。