ビジネスパーソンが注意するべき“病気”について、専門家に解説をしてもらうこの連載。風疹が大流行し、先天性風疹症候群の問題が大きく取り上げられたことは記憶に新しいと思います。ところが風疹以外にも、ビジネスパーソンの行動次第で、妊婦と胎児に感染を広げてしまう病気があることはご存知でしょうか?
 今回はTORCH(トーチ)症候群についてナビタスクリニック東中野 院長 濱木 珠恵 先生に解説してもらいます。

 風疹の流行が問題になっていることは、この連載でも取り上げてきています。妊娠早期の女性が感染すると、胎児が死亡して流産するか、先天性風疹症候群(Congenital Rubella Syndrome; CRS)という先天的異常を持って生まれてきます。すでにメディアでも取り上げられていますが、現在、今回の流行の影響で妊娠早期に罹患した方が出産時期を迎えており、CRSと診断されるお子さんが増えています。こうしたことは、老若男女を問わず誰もが風疹ワクチンを受けることで、日本から風疹を根絶すれば、起きなくなるはずです。特に行動範囲の広いビジネスパーソンが率先してワクチンを接種すると、格段に状況は変わると考えられます。

 そして今、風疹以外にも、妊婦と胎児に感染を広げてしまう病気があることが話題になってきています。しかもこの感染には、ビジネスパーソンの行動もかかわっています。

 今回はTORCH(トーチ)症候群について解説していきます。