「みさおとふくまる~さようなら、こんにちは」(伊原美代子/リトルモア刊)1680円。 2013年9月発売予定(画像クリックで拡大)

 一般的に写真集は、発売時に話題となって一気に売れ、その後はあまり伸びないパターンが多い。また昨今は、写真集は3000部程度売れればまずまず成功、と言われている。そんな中、2011年の発売後2年間にわたってコンスタントに売れ続け、7万部を突破した写真集がある。若い女性写真家が、愛猫(ふくまる)と暮らす祖母(みさお)の生活を撮影した写真集「みさおとふくまる」だ。おばあさんと猫しか出てこない地味な題材でありながら、なぜか海外でも注目されている。2012年に写真共有サイトbuzzfeedで紹介され、現在までに合計12万8000件の「イイネ」がつき、シェア数は3万4000を記録した。

 その話題の写真集の第2弾が、2013年9月にいよいよ発売になる。前作は、みさおおばあちゃんとふくまるがいっしょに暮らしてきた14年間のうち、最近の2年間の記録だった。しかし今作ではその前、捨て猫だったふくまるとの出会いから撮りためていた十数年分の膨大なネガからセレクトされている。いわば「みさおとふくまる」の“エピソード0写真集”だ。みさおおばあちゃんのお嫁入り写真や、亡くなったご主人との写真、生まれたての子猫だったふくまるのあどけない姿、おずおずと家に踏み入る様子など、前作のファンにはたまらない写真が満載だという。

 編集部には本の感想や続編の出版を要望する読者はがきが、ほかの書籍の10倍ほど届いているとのこと。待ちかねているファンも多そうなので、前作をしのぐヒットになるかもしれない。

(文/桑原 恵美子)