こんにちは。博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーの原田曜平です。

 みなさんは、毎夏、靖国神社にたくさんの若者たちが集まっていることをご存知でしょうか?

 若者たちは、毎年7月13日から16日まで靖国神社で開催される「みたままつり」に集まります。

 みたままつりは、日本古来の盆行事にちなみ、1947(昭和22)年から始まったお祭りだそうで、境内に掲げられる大小3万を超える提灯が美しく九段の夜を彩っています。2013年のみたままつりでは、国会議員から約130灯の献灯があったようです。

 私がこのお祭りを知ったのは数年前。たまたまツイッターで若者たちのつぶやきを眺めていたところ、「今日、みたま行く―?」「みたま、なう」「みたま、サイコー!」などの書き込みを多数発見。恥ずかしながら、当時、みたままつりを知らなかった私は、「みたま」という言葉が、一体何を指しているのか、まったく分かりませんでした。

 今年もたくさんの若者たちが、「みたま」とつぶやいていますので、読者の皆様もツイッターでキーワード検索をしてみてください。

今年のみたままつりの様子
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みたままつりに集うのは高校生や大学生が圧倒的に多い

 これだけ多くの若者たちがつぶやく「みたま」とは何かを解明したいと思った私は、普段から付き合いのある大学生に、それが「みたままつり」であることを聞き出し、早速、彼と一緒にみたままつりに行ってみました。

 驚いたのは、みたままつりにいる人の8割以上が、若者たちに見えたことです。それも、高校生から大学生くらいの若者でした。

 ここ数年、パワースポットブームなどで、全国の有名な神社に若者たちが集う現象も起こっていますが、それは一部の神社だけだったりしますし(少なくともみたままつりは違います)、基本的には年々、「若者」と「神社」がなかなか結びつき難い時代になってきています。特に靖国神社は、普通の神社とは違うので、よりハードルが高いと感じてしまう若者がいてもおかしくありません。

 ところが、靖国神社のホームページによると、毎年、この「みたままつり」には、30万人もの来場者があると言います。私が体感した限り、その数に占める若者の割合は圧倒的に多く、ものすごい数の若者たちが靖国神社に集まっていると考えられます。

 こうした近頃の若者たちは、東京および東京近郊に住んでいると思われますが、なぜ毎夏、この時期に、こぞって靖国神社に集まるようになったのでしょうか?

 今回は、おそらくあまり知られていない若者の不可思議な現象を、若者研の現場研究員、塩田修大君がリポートします。

塩田修大。1993年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部に在籍。高校までは文化祭の実行委員に所属していた。現在は東南アジアを中心とした海外に興味を持ち、去年から今年にかけてタイ・インドネシア・フィリピンをはじめとした国に訪問した。今夏もベトナムと台湾に訪れる