「タケルくん」のDC12V専用は実勢価格4980円、DC24V専用は実勢価格5480円。炊飯後は1時間ほどの自然保温が可能というのもうれしいポイント(画像クリックで拡大)

 アウトドアのレジャーなど、野外で食べる炊きたてご飯は美味しいものだ。そんななか、今まで家庭用でしかなかった炊飯器を車中でも使えるようにした商品「タケルくん」が2013年8月21日に発売され、話題になっている。

 適量の米と水を入れてソケットを車のシガーソケットに差し込み、炊飯ボタンを押すだけ。1.5合なら約30分で炊きあがり、その後10分むらせば、温かい炊きたてご飯が堪能できるという。アウトドアだけでなく、無洗米と水さえ車に積んでおけば災害時にも活躍しそうだ。容量は茶碗に普通盛りで2杯分の1.5合炊き。普通車用12Vと、トラックなど大型車用24Vを用意した。

 発売したのは自動車用品企画開発メーカー、ジェーピーエヌ(埼玉県川口市)。約1年という開発期間中には、シガーソケット12Vの弱い電圧でおいしく炊く方法に苦心したが、釜の外側に断熱材をまき外側カバーと一体化。これにより、釜の熱を効率良く逃がさない構造となり、ふっくらとしたご飯が炊き上がるようになった。試食したバイヤーたちからも「芯も残ってない」「家で食べるご飯と変わらずうまい」と好評を得た。

 年間販売目標は1万台だったが、6月より告知したところ、発売前に3000台以上の予約が殺到。ホームセンターや百貨店の防災コーナーへの取り扱いも決まり、発売前から増産準備に入ったという。「徐々に商品の良さが伝われば……と思っていたので、正直驚いています。ありそうでなかった車中炊飯という発想と、防災用品として許容範囲の価格帯が受け入れられたのでは」と話すのは、同社常務の増田信之氏。全国の百貨店やホームセンターのほか、大手通販サイトでも販売中。

(文/梶 里佳子)