オリジナル缶詰「たこやき」は、1缶にたこやき4個入りで、価格は550円。全国に20店舗以上あるmr\.kanso店舗限定で販売中(一部除く)(画像クリックで拡大)

 大阪名物の代表格、たこやきが缶詰になって、2013年7月17日に登場。発売初週で1200缶を販売し、早くも注目を集めている。袋入りの冷凍たこやきなどは今までにもあったが、缶詰での販売というのは初めて。発売したのは、世界の缶詰をそろえる缶詰バー「mr.kanso(ミスターカンソ)」を全国に展開するクリーン・ブラザーズ(大阪市西区)。「発売前から問い合わせが非常に多く手応えを感じていました」と広報の川端三知夫氏は話す。

 同社が店舗運営と同時に力を注ぐのが、ユニークなオリジナル缶詰の開発。2011年12月に発売した第1弾となるだし巻き卵の缶詰(「だし巻き缶詰」)は、現在までに販売数約5万缶を売り上げていて、今回の「たこやき缶詰」はオリジナル缶詰の第3弾だ。

 開発当初は、殺菌のため高温処理する缶詰の製造過程で、缶にそのまま詰めたたこやきが加熱段階で溶け、丸い形状を維持できずに苦心した。何十回か試作を繰り返し、材料の分量バランスを検討。さらに濃いとろみをつけたソースでたこやき本体を保護し、形崩れを防ぐことに成功。甘辛のソースが生地にしみることで、味わいに深みが増すといううれしいおまけもついた。

 プルトップを開けると、ジュレのようなとろみソースに丸いたこやきが浸っている。そのまま食べてもふわとろ食感でおいしいが、お皿にあけて電子レンジで温めてから鰹節などをトッピングすると、さらにたこやきらしい風合いが増す。完成までには約1年を要したが、「缶詰でたこやきって新しい!」「想像以上においしい」と評判も上々だ。

 現在は、ソースをだしに代えた明石焼きの缶詰も開発中だそうだ。

(文/梶 里佳子)