2013年6月14日に厚生労働省が「子宮頸がん予防ワクチン」について、一時的に接種の推奨を控える方針を発表しました。子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)は2010年に国の助成が始まり、予防接種法改正で今年4月に定期接種になったばかりで、この展開に、それほど危険なワクチンなのかとあわてた人も少なくないのではないのでしょうか?
 この発表から1カ月。子宮頸がんワクチンについて、国立国際医療センター 国際感染症センター 感染症対策専門職 堀成美先生に解説してもらいます。

 2013年6月14日に厚生労働省が「子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)」について、一時的に接種の推奨を控える方針を発表したことにより、今年4月に定期接種になったばかりのこのワクチンが、とても危険なものだと感じた人も少なからずいるのではないでしょうか?

 HPVワクチンの定期接種の対象は、小学6年~高校1年の女子。国の助成が始まった2010年11月から今年3月までの間に、推計328万人が接種しています。このうち、計1196件の副反応が報告され、うち106件は重篤だったことがメディアでも話題になりました。

 こうした状況のもと、厚生労働省では「同副反応の発生頻度などがより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間」、接種の積極的推奨を中止しています。

 それでは、このワクチンは“必要のないワクチン”なのでしょうか?

 改めて解説してみたいと思います。