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iPhone・iPad向けタッチペンの選び方&ベストバイ【15年版】 価格帯別におすすめペンを選ぶと……(2015年4月23日)

 iPhoneやiPadの登場以降、スマートフォン/タブレットは指で操作するものになったが、“iPhone前夜”はタッチペン(以下、スタイラスペンと表記)を使うのが当たり前だった。パソコンをそのまま小さくしたようなユーザーインターフェースだったため、その細かい画面を操作するためにはスタイラスペンが必須だったのだ。今にしてみれば使いづらい部分も多かったが、手書きメモを取るのにはスタイラスペンがとても便利だった。

 “iPhone前夜”のスマートフォン事情はご存じない方も多いだろうが、「スマホ/タブレットをスタイラスペンで操作したい」という人は少なくないはずだ。しかし実は、最近のスタイラスペンはとても当たり外れが多くて選びづらい。そこで今回は、本格的なお絵描きにも使えそうなスタイラスペンをいくつかピックアップし、その使い勝手について紹介していこう。

今回は4種類のスタイラスをテストした
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「静電容量式」のスマホ/タブレットはスタイラスペンが選びづらい

 なぜ最近のスマホ/タブレットはスタイラスペンが選びづらいのか。それはディスプレイのタッチパネルの方式が昔とは違っているためだ。

 昔のスマホは、銀行のATMなどでも用いられている「感圧式(抵抗膜方式)」のタッチパネルを採用していた。これはディスプレイの上に敷かれた感圧シートがタッチした圧力を検出するというもの。反応は決してよくないし、マルチタッチ(複数のタッチポイントを感知する仕組み)に対応しづらいため、最近のスマホ/タブレットではほとんど用いられていない。一方で、指先だけでなく爪の先などでも操作できるメリットがある。つまり画面を傷付けないような先の丸まった棒状のものなら(棒状じゃなくてもいいが)、どれでもだいたい同じように操作できる。

 最近のスマホ/タブレットが採用している「静電容量式」のタッチパネルは、静電気を感知する方式なので、感圧式に比べると軽く触れただけでも動きを感知できる。マルチタッチ対応もお手の物だ。しかし静電気の変化を検出するために、プラスチックのスタイラスペンなどには全く反応しない。手袋をしたままスマホを操作できる「スマホ手袋」なども、導電性の高い繊維を手袋の先に縫い付けることで電気を通す仕組みを採用している。つまり静電容量式のタッチパネルで使うスタイラスペンでは、手からペン先まで通電する仕組みが必要なのだ。

 こうした事情から、静電容量式タッチパネル用のスタイラスペンにはゴム製のペン先を採用したモデルが多い。導電性のある素材をゴムに練り込み、導電性を持たせているのだ。導電性の高さによって感度に差が出るほか、ゴムの滑りの良さによって使い勝手に大きな違いがでてくる。一度スタイラスペンに手を出して痛い目に遭っている人は、おそらく「感度」「滑り」のどちらか、もしくはどちらも悪いモデルを買ってしまったのだろう。

 筆者もそれほど多くのスタイラスペンを試してみたわけではないが、まず万人にお薦めしやすいモデルとして、ワコムの「Bamboo Stylus solo」(実勢価格2030円)を紹介したい。

ワコムが2013年3月に発売した「Bamboo Stylus Solo」(実勢価格2030円)。6色のカラーバリエーションをそろえる
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 そのほかのモデルも含めて、次のページから一気に紹介していこう。