文具やバッグなどビジネスパーソンの机周りで使われる最新ビジネスギアの情報を紹介する連載。今回は「今おすすめのペンケース」を特集する。

 ひと昔前まで大人向きのペンケースといえば、高級な万年筆を保護するためのものか、ボールペンと万年筆などのセットを見栄え良く収納できるギフトになるものがほとんどだった。

 しかし文房具に対する意識の向上や筆記具の進化、デジタル化が進んだからこその手書き志向などで複数の筆記具が必要になるなか、ペンケースの役割は大きくなっているようだ。

 現在、ペンケースには大きく2つの流れがある。1つは常に持ち歩くお気に入りの筆記具を数本または1本だけ快適に使用するためのミニマムなタイプ。もう1つは大量の筆記具をコンパクトに持ち歩き、効率良く筆記具を使うための大量収納タイプだ。特に大量収納タイプは“大人の持ち物”にふさわしいものがようやく増えてきた。また、保護ケースとしてだけではなく“見せる”ための1本挿しも充実してきた。

 そこで今回は前回の特集とは重ならない「今おすすめのペンケース」を選んでみた。ペンケースは使う筆記具やシチュエーションによって使い勝手も違ってくるので、複数を使い分けるのもいいだろう。

信頼文具舗「sprg ペンシース」

保護して見せてスルリと取り出す1本挿し

サイズは170×50×20mm(最大部・実測)。ニューオイルレザー使用。カラーはブラックのみ。8750円
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 ペンシース(シースは刀のさやという意味)はワンアクションで筆記具を収められるペンホルダーのこと。この商品はペンシースという言葉を一般に普及させた名品の復刻版だ。

 1本挿しのペンケースでかぶせやふたがなく、筆記具を差し込むだけ。逆さにしてもペンが落ちず、口元を押さえるように持つとスルリと出てくる構造で、出し入れに手間がかからない。保護性も高いので、高価な筆記具でもカバンに入れてビジネスの現場に持ち出せる。

 もともとは「クリップのない高級万年筆が机の上から転がり落ちてしまわないように」という意図で企画されたもの。高級万年筆だけでなく、「Livescribe wifi スマートペン」(ソースネクスト)のような太くて転がりやすいデジタルボールペンにも適している。上部がゆるやかにカーブしており、ペン自体を保護しながらペンの冠部分が少し見えるようになっていて、何が入っているかをひと目で確認できる。お気に入りのペンがチラリと見えるという筆記具好きの心理を理解したデザインでもある。

 長さ170mmであまり短いペンには向かないが、「直径9mm以上~16mm以下の筆記具を推奨」なので意外に幅広く使える。よほど巨大な万年筆でない限り入るだろう。三菱鉛筆「ユニボール シグノ RT1」のような一般的な筆記具を入れて逆さにしても落ちなかった。

 ちなみに100円ボールペン程度のサイズなら2本収まる。この汎用性の高さも魅力だ。

普段使うペンを1本収納して持ち歩ける。上部の絶妙な曲線が中のペンを見せつつ、きちんと保護する
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独自のカーブを持った本体構造で、ペンを収納して逆さにしても落ちなかった(細いペンや重いペンなら落ちることもありそうだが)
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口のカーブ部分を指で押さえるとペンがスルリと取り出せる
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丁寧なコバ(小口部分)の仕上げやステッチも見事で、革製品としてのクオリティーが高い
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細いペンなら2本収納可能(おすすめはしないが)
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