新連載第一回のデジタルレシピは、「Evernote」に情報をたくさん集約するためのハウツーについて書きました(Evernoteを“人生の収納スペース”にしてしまう究極のレシピ)。今回はもう少し、具体例をあげながら説明しましょう。

 Evernoteに情報を集約して、第2の脳として使えば便利だということはお分かりいただけたと思います。繰り返しになりますが、Evernoteではプレミアム会員になると、Wordなどのオフィス文書やPDF文書の中まで検索の対象になるので、より情報をピックアップしやすいのがレシピ上のポイントだと言いました。

 Evernoteに情報をインプットし、それを欲しいときに引き出したいのなら、検索に利用できる「テキストをとにかく埋め込む」。これに尽きます。本文でも、タイトルでも、タグでも。とにかく文章をテキスト化してノートのどこかへ置いておきましょう。確かにタグで整理するのも一手ですが、タグをいちいち貼るというのは、結構面倒くさいものですし、自分でつくったはずのタグの種類や付け方のルールも、たいていはすぐに忘れてしまいますから……。

 紙のデータをテキスト化する際、日本語OCRを利用することもおススメしました。本や紙の資料から後で検索で使えるような特徴的な文字列を拾いあげるのは、簡単なようで、実はかなりの労力とコツが必要です。でも、日本語OCRをかけてPDF化した検索可能な文書をEvernoteで管理するのなら、そんな苦労はありません。もちろん100%正しく認識してくれるわけではありませんが、日本語OCRの利用をおススメするのは、検索が楽にできるようになるからです。

EvernoteのノートにPDFファイルを添付し、文書内を検索した例。ヒットした言葉が黄色いマーカーで表示されている
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作業はノート上で添付ファイルを開いて行うのが便利

 パソコンのEvernoteでノート上の添付ファイルを右クリックするとメニューがあらわれます。メニューでアプリケーションを選ぶと、添付ファイルを開くことができます。編集後、変更を保存してファイルを閉じれば、そのままノート上の添付ファイルが更新されます。

 この機能を利用して、画像として保存されていて文字が日本語認識されていないPDF文書は、テキスト化して保存しましょう。使うアプリは、日本語OCR機能があるPDF作成ソフト。

 「Adobe Acrobat X」を例に説明すると、ツールバー右側の[ツール]→[テキスト認識]→[このファイル内]を順にクリック。ポップアップがあらわれるのでOCRの言語が日本語であることなどを確認して[OK]をクリックします。

 なお、ここでポイントになるのがPDFファイルの出力形式です。PDF単体で利用するなら認識できなかった文字列を後追いできる[検索可能な画像(非圧縮)]を選びたいところです。しかし、Evernoteはノートのサイズがプレミアム会員が100MB、無料会員が25MBまでという制限があります。ファイルを圧縮せずに完璧な文字認識を追求するより、ファイルを圧縮してサイズを抑えられる[検索可能な画像]を選ぶほうがベターでしょう。

Evernoteの添付ファイルは文書上で右クリックするとあらわれるメニューに「このアプリケーションで開く(w)」という項目がある。ここから、日本語OCR機能を持っているPDF作成ソフトを指定してテキストを認識させる
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「Adobe Acrobat X」でEvernoteのノートに添付したファイルを開いた。[ツール]→[テキスト認識]→[このファイル内]を順にクリックすれば日本語OCR機能が立ち上がる
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