初心者が最低限必要なものをそろえるといくらかかる?

 初心者が最低限、必要なものをそろえるのに、予算をどれくらい見ればいいのか。ミズノのコーディネート例を参考に算出してみたところ、6万円前後だった。これにハイドレーションシステムの水筒(~4000円)、ヘッドランプ(~5000円)、サバイバルレスキューシート(100~500円)、地図を加えて約7万円というところだろう。

ミズノのレインスーツ「ベルグテックEX・ストームセイバーIVレインスーツ」(1万4175円)。高耐水圧・透湿性で、雨に強くムレにくく、100回洗濯後でも撥水性が持続する。3~4万円する一般的なレインスーツより手ごろなのも魅力。初心者はコンビニのポンチョなどで代用しがちだが、これらは撥水性、耐水性こそあるものの、透湿性がないため蒸れやすく、汗で濡れて低体温症を誘発しやすい
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「ウエーブナビゲーション」(1万8900円)。足首を保護するハイカットが初心者には向いている。ローカットは荷物が少なく体力に自信がある人向き
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「Parabola 20リットル」(9975円)。荷物を軽量・コンパクトにするのも登頂のコツ
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「MOVEパンツ」(1万1340円)。パンツは吸汗・速乾素材でストレッチ性のあるものがおすすめ
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「ドライベクター・中厚メリノウールソックス」(2100円)。肌ざわりの良いメリノウールとべたつきを抑えるポリプロピレン素材を使用
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「クーリングUVワークキャップ」(3990円)。富士山上部は木が生えてないので、木陰がない。しっかり日差しを遮ることができる帽子を選びたい
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“3大原則”を守り、自然と一体化する喜びを味わおう

 意外だが富士山の8合目から上は、富士宮の富士山本宮浅間大社の境内と指定されている。つまり8合目以上は、浅間大社の社有地。ちなみに富士山そのものがご神体なので、本殿はあるがご神体はない。“山には悪魔が住んでいる”と考えられてきた欧米とは逆に、日本人は古くから“山には神様が住んでいる”と考え、その神聖な自然と一体化することに喜びを感じてきた。このような登山文化は、日本独特のものだという。

 「装備を完璧にする、夜は登らない、ゆっくり歩く。この3点を守れば、初心者でも心配することはありません。ぜひ富士登山にチャレンジしてください」(大蔵氏)。

(文/桑原恵美子)