「Mailbox」というiPhone用アプリをご存じだろうか。Mailboxとは、Gmailに特化したメールアプリである。2012年の開発段階から独特のインタフェースや操作感がネット上で話題となり、2013年2月に正式版がリリースされると利用者が殺到。さらに3月にはDropboxが買収を発表するなど話題が尽きない。

 なぜ、1つのアプリがこれほどまでに注目されるのか? 実際に、Mailboxを使ってみると理由の一端が分かってきた。特に筆者のような人、ズボラにGmailを運用してきた人にとっては目から鱗のメールアプリだったからだ。Mailboxとはどのようなメールアプリなのか、筆者が導き出した活用法を紹介しよう。

2013年2月にリリースしたGmail用のメールアプリ「Mailbox」(無料)。日本向けのApp Storeからでも英語版アプリをダウンロードできる。
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Gmailサービス開始当初は、Mailboxを使いたいというユーザーが殺到(画面は31万6172人待ち?)。利用できるまで数週間(筆者も2週間待った)かかるという状況だったが、4月中旬からは予約なしでOKに。設定もGoogleアカウントを設定するだけと簡単だ
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 Mailboxと他のメールアプリとの違い。それは運用方法にある。通常メールアプリは、届いたメールを“閲覧する”ものだが、Mailboxは“受信トレイを空っぽにする”ことを目的にしている。個人的には、“メールをタスクに見立てて処理する”ように促しているのではないかと考えている。

 そう思う理由はメールの閲覧に留まらず、そのメールを「アーカイブ」(受信トレイ内に表示させないようにすること)するのか、それとも「削除」するか、「リスト」に移動するのか、「あとで読む」(再通知機能のこと。アプリ上では「スヌーズ」機能となっているが、記事内では分かりやすいように「リマインダー」と書くことにする)のかを、ユーザーに選択させるような設計になっているからだ。

 こうしたメールの後処理は意外に面倒だ。後述するが、筆者自身は全くといっていいほど何もしてこなかった。だがMailboxは、この処理の方法が抜群に使いやすい。メールの件名一覧を表示した状態で、左右にスワイプするだけで処理方法を選択できる。実際にMailboxを使い始めると、「受信トレイ内のメールをゼロにしようと」と思うようになった。「Mailboxは、Gmailの新しい運用方法を提案するメールアプリだ!」と感心した理由がここにある。

件名一覧画面でメールをパッパと処理できるMailbox。右へスワイプすると緑色のチェックが現れる。この状態で指を画面から離すと、メールを既読にした上でアーカイブする
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右へ長くスワイプ(「ロングスワイプ」などと呼ばれる)すると、今度は赤色で「×」マークが現れる。この状態で指を画面から離すと、メールが削除される
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左へスワイプすると「あとで読む(リマインダー)」機能(左)。左へロングスワイプでは、「リスト」に登録ができる(右)
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