コスプレ愛好者の間で「名刺」が重要な役割を担っていることをご存じだろうか。

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 自分のコスプレ写真を使った、ブロマイドのような「コス名刺(コスプレ名刺)」はコスプレイヤーたちの必需品。イベント会場などでコスプレイヤーの撮影するときはひと声かけるのがマナーだが、その際に名刺を渡すのが暗黙のルールになっている。これは自己紹介であるとともに、連絡先などを明記し、無断転載はしないという意思表示でもある。前回のコラムで述べた“あわせ”の人脈づくりにも欠かせない。

 ほとんどのコスプレイヤーが常に携帯しているコス名刺は、連絡先などのほかにコスネーム(コスプレネーム、コスプレしているときの名前)と自分の活動しているジャンルなどを記載する。しかし、なんといっても重要なのが「写真」。写真は自分のコスネームとコスプレを一致させるためだけでなく、自己アピールの大きな武器となっている。

 しかしここで問題になってくるのは、ほとんどのコスプレイヤーが複数のキャラクターのコスプレをしているということ。さらに、新しいアニメのテレビ放映がスタートしたり新しいゲームが発売されたりするとジャンルを替えるコスプレイヤーも多いので、どんどん新しい名刺が必要になるのだ。

 「コスプレイヤーは1人で多くの種類を少しずつ発注するので、1種類の名刺を50枚、100枚単位で受け付ける一般の名刺印刷業者だと対応できない」と語るのは、コスプレ名刺作成サイト「proof」を運営する印刷会社・長英の伊藤寿彦社長。

 そこで同社は5種類のデザインで各20枚、計100枚を1セットにしたコスプレ名刺サービスを2625円で提供。「コスプレをしていることを他人に知られたくない」というコスプレイヤーの心理を考慮し、自分でウェブサイト上の数種類のテンプレートからデザインや用紙を選び、文字を入力してフォントやレイアウトを自由に編集できるようにした。オーダー確定から約3日で届くうえ、6色刷りのオフセット印刷なので発色も美しい。サービス開始からまだ4カ月しかたっていないが、月50件程度の注文があるという。

コスプレ名刺作成サイト「proof」。5種類のデザインで各20枚、計100枚を1セットにしたコスプレ名刺サービスを2625円で提供
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