Q7 除菌治療で問題点はあるの?

 大きく分けて、除菌治療中の問題と除菌後の問題があります。

●除菌中の問題点(主な副作用)

 軟便・下痢、味覚異常、肝機能の異常、アレルギー(発疹や痒み)があります。

 アレルギーの場合、腹痛や発熱を伴った下痢や血便の場合はすぐに服用を中止して主治医か薬剤師に相談してください。軽い下痢や味覚異常の場合はそのまま内服を続けて構わないのですが、症状が重い場合は我慢せずに主治医か薬剤師に相談してください。

●除菌中の注意点

 薬を毎日朝晩忘れずに服用してください。二次除菌療法の場合はアルコールを飲まないでください。

●除菌後の問題点

 除菌後に逆流性食道炎(胃酸が食道に逆流するために食道粘膜に炎症が起きて、胸焼けの症状がある)が起こる場合があります。これは、ピロリ菌によって低下していた胃酸が正常に戻るために起こると考えられていますが、症状が軽い場合が多く、ほとんどが制酸剤で対応できます。症状も一時的なもので、制酸剤も中止できることが多いです。

 ピロリ菌除菌により、胃がんの発生はかなり抑えられますが、萎縮性胃炎が進行している場合は胃がんになる可能性がゼロにはなりません。胃カメラによる経過観察が大事ですが、その頻度は主治医とご相談ください。

(文/マールクリニック横須賀 水野靖大)