Q5 ピロリ菌の除菌は大変なの?

 ピロリ菌の除菌は簡単です。1週間、2種類の抗菌薬(細菌をやっつける薬)と1種類の胃酸を抑える薬を朝晩服用するだけです。

抗菌薬1 抗菌薬2 胃酸を抑える薬
一次除菌 アモキシリン クラリスロマイシン 胃酸分泌抑制薬(PPI)
二次除菌 アモキシリン メトロニダゾール 胃酸分泌抑制薬(PPI)

 現在、一次除菌と二次除菌(一次除菌が不成功に終わった場合)が保険で認められています。抗生物質に強い(耐性)ピロリ菌がいるために、一次除菌の成功率は80%前後、二次除菌の成功率は80~90%前後ですが、両方合わせた場合は95%程度の除菌が期待できます。両方とも不成功に終わった場合は、保険適応ではありませんが三次除菌もありますので、ピロリ菌に詳しい医療機関にご相談ください。

Q6 胃薬がピロリ菌をやっつけるって本当?

 胃薬の中で一部の胃酸分泌抑制剤(プロトンポンプ阻害薬:PPI)は、ピロリ菌の持つウレアーゼ活性(アンモニアを産生するもので、強酸性の胃の中でピロリ菌が生きるために必要)を阻害することで、ピロリ菌に対して抗菌作用を持っています。しかし、その効果は抗菌薬に比べると弱いものです。

 除菌のときに胃酸分泌抑制剤を使いますが、その目的は、抗菌作用を期待したものではなく、胃酸の分泌を抑えて、抗菌薬に充分働いてもらうためです。