Q2 ピロリ菌の除菌はどのような場合にするの?

 日本ヘリコバクター学会は、ピロリ菌に感染している場合は、ピロリ菌により引き起こされている病気の有無にかかわらず除菌するように強く勧めています。除菌によって、病気の治療ができるだけではなく、予防にもなりますし、感染経路を抑制することもできるからです。

 実際に、母親がピロリ菌に感染している32人の子どものうち、3人が5年間のうちにピロリ菌に感染しましたが、感染していない母親の子どもは6年経っても感染しなかったという報告があります。

母親がピロリ菌陽性 母親がピロリ菌陰性
人数 陽転化 観察年数 人数 陽転化 観察年数
ピロリ菌陰性の小児 32人 3人 5年間 13人 0人 6年間
(Malaty HM : Gastroenterol 114 : A211, 1998 )

 しかし、実際に保険診療で検査・除菌できる病気は以下のように決められています。

1.胃潰瘍または十二指腸潰瘍
2.胃MALTリンパ腫
3.特発性血小板減少性紫斑病
4.早期胃がんに対する内視鏡治療後
5.胃炎

 5の胃炎に関しては、2013年2月に適応が拡大されたばかりです。今後、ますます適応が拡大されることが期待されます。