小型軽量で起動が速く、キーボード搭載で長文も入力できる……。メモ専用端末ならではの特徴が魅力の「Pomera(ポメラ)」(キングジム)。その最上位機種である「ポメラ DM100」(以下、DM100)を最近、買った。もう1年半近く前、2011年11月に発売された製品をわざわざ買った背景には、個人的なきっかけがあった。3月下旬、仕事に使っているMacbook Airをたまたま自宅に置き忘れてしまったのだ。1時間ほど移動し、行きつけのカフェに着いたあとに気づいたが、あとの祭り。戻るのもバカバカしく、次の予定もあったため代替案を考えた。その答えが、以前から気になっていたDM100の購入だった。

 DM100を選んだ理由をいくつか挙げよう。まずキーボードが折りたたみ式ではないため、しっかりタイプできること。単三形乾電池2本で30時間駆動し、充電池のエネループでも動作する。文章をストレスなく執筆するには欠かせない日本語変換ソフトには、ジャストシステムの「ATOK」が採用されている。筆者は長年、ATOKを愛用しているので操作方法が同じで、ユーザー辞書を使い回せるというメリットがある。このようにメモ専用端末といっても、DM100は基本性能が良いのだ。

メモ専用端末、キングジムの「ポメラDM100」。テキストメモ(.txt)と表(.csv)を作成できる
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本体サイズは、幅263×奥行き118.5×高さ24.6mm。液晶は5.7型。キーピッチは横17mm、縦15.5mmとやや狭いが入力には十分。折りたたみ式ではないのでしっかりタイプできる
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単三形乾電池2本で約30時間駆動。ニッケル水充電池のエネループの動作にも対応済みだ
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 さらにこのコラム「クラウド調査隊」で取り上げる上でも、注目すべき機能を用意している。それは定番クラウドサービス「Evernote」との連携機能だ。2012年10月のファームアップデート(Ver.1.2.10.0)により、無線LAN内蔵のSDカード「Flash Air」(東芝)がサポートされて、パソコンを経由せずに、書いたメモ(文章)をポメラから直接Evernoteに投稿できるようになった。

 またDM100には、Bluetooth機能にも対応している。つまり、持ち歩いているスマートフォンやタブレット端末とBluetoothで接続し、外付けのキーボードとして使えるのだ。過去の記事で紹介したように、筆者はスマートフォンを使って原稿を推敲する環境は整えている。だがそれは、あくまで書き終えた文章を読み返すためのもの。パソコン以外の端末で、一から文章を書くことはほとんどない。こうした作業環境を見直すきっかけとして、今回、単体でも他の端末とも連携して文章を入力できるポメラ DM100を選んだ。

 ポメラ DM100が実売価格2万5700円。Flash Airが実売価格4780円。自分のミスで、合計3万1480円という出費となったが、この機にメモ用の端末としてだけではなく、本格的な仕事(筆者なら原稿を執筆する)をこなせる端末なのかどうかテストを重ねた。実際に試すと、“帯に短したすきに長し”の部分も多く、「これだ!」と思えるまでに紆余曲折があった。

 その一部始終を紹介しよう。

「ポメラ」は2012年10月のファームアップデートで、無線LAN内蔵SDカード「Flash Air」に対応した
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